1.てんかん
猫がてんかんになると、突然体を硬直させたり脚をバタバタしたりなど、発作が起きる場合があります。
初めてその様子を見た飼い主さんはとても心配になると思いますが、通常であれば発作がおさまれば、何事もなかったかのようにケロッとするようです。
ただ、長時間の発作や何度も続けて繰り返す場合は、早急に動物病院を受診した方がよいでしょう。可能なら発作の様子をビデオ撮影しておくと、診断の助けになるかもしれません。
また発作中、愛猫の近くに危険なものがある場合はどかして、安全を確保してあげるとよいと思われます。
2.ケガ
猫がケガを負うと、びっこを引いたりよろけたり、ふらふら歩くなどして不自然な動きになることが多いです。出血も見られるかもしれません。
猫が交通事故に遭うと、かなりの重傷を負う可能性が考えられます。愛猫を外に出してしまうとこのリスクが高まると思われますので、完全室内飼いをするとよいです。
しかし、家の中であっても、高所から落ちたり同居猫とケンカをしたりしてケガを負う可能性はあります。
猫の体は被毛に覆われているため、飼い主さんが気がつきにくいこともあるでしょう。日頃からマメに愛猫とのスキンシップをとり、全身をチェックしてあげると早期発見になるかもしれません。
3.脳や神経の異常
猫の脳や神経に異常があると、脚のマヒや視覚障害などが見られることがあるようです。それに伴い、行動にも不自然さが出てくると考えられます。他にも食欲や元気の低下が見られることもあるのだとか。
脳や神経の病気は猫の外見からは分かりにくいため、飼い主さんが日頃の愛猫の行動をチェックしてあげる必要があります。また定期的な健康診断を受けてもらうことで、異常の発見につながるかもしれません。
4.脱臼
猫の脱臼は、筋肉やじん帯などに無理な力がかかって起きるようです。痛みが出て、触られるのを嫌がることもあります。
排泄が上手くできなくなり、粗相につながる恐れもあるため、早めに動物病院で治療してもらうとよいようです。
また稀に、膝のお皿がずれる「膝蓋骨脱臼」も見られる場合があるそう。軽症の場合は痛みがなく、気が付かないことも多いようですが、重症になると痛みが出て足を引きずるなどの行動が出てくるので注意してあげましょう。
5.心筋症
猫が心筋症になると血液が上手く流れなくなるため、血液が固まりやすくなるとか。すると、固まった血液が血管に詰まる「血栓塞栓症」になる場合があるようです。
血栓塞栓症は後ろ足の血管に起こりやすいようで、急に痛みを訴えてマヒしたり、足を引きずったりという症状が出るかもしれません。
まとめ
愛猫がいつもと違う不自然な動きをしていたら、大抵の飼い主さんは心配になると思います。
普段からよく観察して異常がないかチェックしたり、定期健診に連れて行って健康状態を把握したりしておくと、早期発見につながるかもしれません。