クールに見えて実は愛情深い猫
猫といえば、一般的にはツンデレのイメージが強いです。
猫は人や犬ほど表情筋が発達していないため喜怒哀楽が表情からは分かりづらいです。
さらに、警戒心が強くて基本的には個人主義といった習性を持っているからでしょう。
しかし、飼い主さんから愛情をたっぷりと受けて育った猫は、飼い主さんのことを母猫のように慕い、いつまでも子猫のような気分で甘えるようになります。
猫達は、仕草や行動で愛情を示しますが、飼い主さんには伝わらないことも多いです。
今回は、猫達が示してくれる愛情のサインと、それを受けた飼い主さんがどう対処すれば愛情を伝えられるかについてご紹介します。
愛情たっぷりに育った猫だけが見せるラブサイン
1.じっと見つめる
猫が相手の目をじっと見つめるのは、喧嘩を売っているサインです。
しかし飼い主さんのことをじっと見つめている場合は、愛情のサインです。
飼い主さんと目があった時に見せるゆっくりとした瞬きも、親愛の気持ちがあらわれている仕草です。
2.頭をコツンとぶつける
愛猫が飼い主さんに近寄り、頭のてっぺん辺りを軽くコツンとぶつけてくるのは、「飼い主さんを独占して甘えたい」という気持ちからの行動だといわれています。
3.仰向けになってお腹を見せる
お腹にはとても大切な臓器がたくさん収められていますが、骨に守られてはおらず、お腹を攻撃されるとひとたまりもありません。
目の前で仰向けに寝転がり、お腹を見せている時は、飼い主さんに全幅の信頼を寄せている証です。
4.真剣に舐める
単独生活が基本の猫ですが、協力して子育てをしたり、多頭飼いでも仲良くしたりできます。
そういう場合、お互いの体を舐めて毛づくろいをしあいます。
飼い主さんの手や顔などを舐める場合も、仲間として毛づくろいしてくれているのです。
5.体の側面を擦り付ける
足下にすり寄り、体の側面を擦り付けてくることがあります。
これは、飼い主さんの体に自分のニオイをつけたり、愛猫と飼い主さんのニオイを混ぜて仲間のニオイを作り出したりする行為で、大好きな相手にしかしない行動です。
6.人には聞こえない高音で鳴く
人間には聞き取れない高い周波数の声で鳴くことがあります。
これは子猫が母猫に甘えるときの鳴き方で、飼い主さんを母猫のように信頼している証です。
7.しっぽをピンと立てながら近寄ってくる
愛猫がしっぽをまっすぐにピンと立てながら近寄ってくるのも、愛情の証です。
授乳期の子猫は母猫にお尻を舐めてもらい排泄しますが、その行動に由来した行為です。
8.喉をゴロゴロ鳴らす
猫は、心身ともにリラックスした時に、喉をゴロゴロと鳴らすことがあります。
抱かれながら喉を鳴らしている場合は、スキンシップが嬉しく、心からリラックスしている証だと考えて良いでしょう。
9.後をついてくる
気付くといつも後ろからついてくる場合も、愛されている証です。
トイレやお風呂場の前で待っていることもあるでしょう。
嬉しい行動ではありますが、うっかり尻尾を踏んでしまうこともあるので、注意しましょう。
10.布団に潜り込み一緒に寝る
夜になると飼い主さんの布団の中に潜り込んで一緒に眠るのであれば、それは飼い主さんを心から信頼し、愛しているという証です。
11.体の柔らかいところを前足でふみふみする
授乳期の子猫は、母乳を飲む時に前足で刺激し、乳の出を良くします。
その名残で、飼い主さんのお腹や胸などの柔らかい部分を前足で踏むように刺激することがあります。これも飼い主さんを慕い、信頼している証です。
12.甘噛する
一緒に遊んでいると、突然甘噛することがあります。楽しさや嬉しさから出た行為で、痛みを感じるほどではありません。
ただ、興奮しすぎると強く噛むことがあり、人を噛んでも良いと誤解させないためにも、辞めさせるべきでしょう。
飼い主さんから愛猫へ伝えるためのラブサイン
愛情をたっぷり受けて暮らしている猫は、紹介してきたようなラブサインを発してくれます。
飼い主さんも、ぜひラブサインを返してあげてください。
こちらでは、愛猫に伝わる飼い主さんからのラブサインをご紹介します。
瞬きを送られたら、瞬きを返しましょう
飼い主さんをじっと見つめ、ゆっくりと瞬きをしてくれた時は、飼い主さんからも愛猫にゆっくりとした瞬きを返しましょう。
喜ぶ場所を撫でてあげましょう
猫によって喜んでくれるツボは異なりますが、耳の後ろや顎の下、額などをやさしく撫でると、うっとりと目を細める子が多いようです。
舐めてくれたお返しに、愛猫の喜ぶ場所を優しく撫でてあげましょう。
穏やかに優しく話しかけましょう
猫は、飼い主さんの声のトーンや様子から気持ちを察知します。
ラブサインをもらったら、名前やお礼、褒め言葉などで穏やかに優しく話しかけましょう。
一緒に遊びましょう
どんな猫も、飼い主さんと一緒に遊ぶのが大好きです。
遊びに誘われたら短くても良いので、なるべく一緒に遊ぶ時間を作ってあげましょう。
まとめ
仕草や行動から猫の気持ちを察知するのは、初心者の飼い主さんには難しいことかもしれません。
しかし彼らの習性などを知り、猫の立場で考えるようにしていくと、だんだんと通じ合えるようになっていきます。
愛猫が全身を使って示してくれるラブサインを見逃さず、しっかりそれに応えてあげることで、飼い主さんと愛猫の仲を益々深めていくことができるでしょう。