1.大きな声で鳴く
たいていの猫は飼い主さんのことを「母猫代わり」に思っている傾向があり、寂しいと感じると大きな声で鳴いて、そのことを伝える場合があります。きっと、子猫が母猫に甘えるのと同じなのでしょう。
鳴いて「飼い主〜、どこ〜?寂しいにゃぁぁ!」と伝えていると考えられます。留守番中の愛猫の様子を動画に撮る飼い主さんがいますが、それを見ると飼い主さんを探しているのか、ウロウロと歩き回りながら大声を出す猫が映し出されているのが確認できることがあります。さも、寂しげに。
留守中の愛猫の姿を撮ったことがない、という場合、もしかしたら大声で鳴いているかもしれません!
2.粗相
留守中寂しいと感じて、粗相をする猫もいるようです。「分離不安」があるとしやすいと考えられます。粗相する場所の実に7割が、飼い主さんの布団だという話も。
分離不安は、人では3歳くらいの子供に普通に見られます。同程度の知能を持っているといわれている犬などの動物にも見られ、猫にもある傾向なのだとか。日頃から過剰なコミュニケーションをとっていると、飼い主さん不在時に猫が不安になってしまい、粗相という行動に出るようです。
3.破壊行動
寂しさのあまり、破壊行動を起こしてしまうケースもあるのだとか。ドアをガリガリする、トイレットペーパーやティッシュペーパーをぐしゃぐしゃボロボロにするなどが、実例としてあるようです。破壊行動によって誤飲につながることが考えられるため、留守中に愛猫に危険がないようにした方がよいと思われます。
また気が紛れるように安心できる音楽をかける、パズルフィーダーを用意するなどの工夫をしておくとよい、という話も。かかりつけの獣医師に相談し、アドバイスを受けるのもよい手段となるのではないでしょうか。
4.攻撃的になる
留守中の寂しさから、攻撃的になることもあるようです。かじる、うなる、噛み付くなどは分離不安の可能性が考えられます。普段の愛猫とのコミュニケーションを見直すと共に、留守番時に不安を感じさせないよう、対策していくとよいのではないでしょうか。
猫が攻撃的になると飼い主さんや他の猫などがケガをする恐れがあるため、分離不安を和らげると共に爪をマメにカットしておく必要もありそうです。
5.無関心
留守中の寂しさが募りすぎると、周囲への関心が薄らいだり元気がなくなったりすることもあるとか。最近愛猫の覇気がない、と感じたときは、注意した方がよいかもしれません。
まとめ
本来であれば猫は単独行動をする動物ですので、たとえ1匹での留守番でも寂しさはさほど感じないといわれています。ですが、飼い主さんと濃密な関係が出来上がっていると、飼い主さんがいないときに寂しさを感じることがあるようです。
留守番で愛猫に「寂しい!」と思わせないためには、適度な距離感を持って接する方が、よいのかもしれません。