春に起こりやすい熱中症の原因と対策を解説!
猫を飼っている多くの人は、夏に向けて愛猫のための熱中症対策を毎年考えていると思います。
ですが、実はうっかりしていると、春に熱中症にかかってしまう可能性もあることをご存じでしょうか。
「春はまだ熱中症にかかるほどの気温にはならないから大丈夫」と思って油断してしまうと、思わぬことが原因で猫を熱中症に追いやってしまうリスクもあるのです。
そこで今回は意外と多くの人が見落としがちな、愛猫が快適に春を過ごすための熱中症対策について紹介してまいります。
1.室内温度の設定ミスによる熱中症
春はまだ日によっては肌寒い日も多く、特に朝晩の時間帯は室内で暖房をつける家も多いと思います。
もちろん外の気温が低く、室内も冷え込んでいる時は暖房をつけて室内温度を調整することも大切でしょう。
しかし、日中気温が上がった時もそのまま暖房をつけっぱなしにしてしまうと、室内の温度が高くなりすぎてしまい、猫が熱中症にかかる危険があるため注意が必要です。
特に春先であれば、こたつをまだ出したままの家庭もあるでしょう。朝方は寒いので少しだけと思ってつけていたら・・・といったトラブルも起こりがち。
飼い主さんが愛猫と同じ室内にいれば、室内の温度が高いことにもすぐ気付けますが、留守番させる時は要注意です。
朝に室内の暖房を入れて愛猫を室内に残した状態でそのまま出かける…といったようなことが起きないように気をつけましょう。
2.急激な気温の上昇による熱中症
春は「三寒四温」という言葉もあるように、その日によって気温がガラッと変わることがよくあります。
昨日まで肌寒かったかと思いきや、翌日には急に初夏のような暑さになった…ということも毎年起こっています。
そのため、急激な気温の上昇に備えて熱中症対策をとることは大切です。
室温が暑くなっていないかこまめに確認するようにしましょう。
とくに猫をお留守番させる際は、事前に天気や気温を確認して、室温を調整したうえで出かけるようにしましょう。
3.車移動時による熱中症
注意しなくてはいけないのは、室温だけではありません。
動物病院などへの移動で愛猫を車に乗せる場合は、車の温度にも気を配る必要があります。
春だったとしても気温が高い日であるのなら、車内の温度は高温になりやすいです。
高温の車内に愛猫を残したまま車を離れる…といった行動は熱中症にも繋がりやすいため、置き去りにだけは絶対しないようにしましょう。
また、愛猫と一緒に車内にいる間は温度調整をこまめにし、愛猫が快適に過ごせるように心がけることが大切です。
こんな症状が出ていたら熱中症かも!?
春に起きやすい熱中症の原因や対策について解説してきました。
しかし確実に熱中症を防ぎたいのであれば、具体的にどのような症状が出るかについても知っておくことをおすすめします。
以下のような症状が出た場合は、熱中症の可能性もあるため、注意しなくていけません。
- ハアハアと口を開けて呼吸する
- 食欲の低下
- よだれが出ている
- 嘔吐
- 下痢
- 歩き方がふらふらしている
- 元気がなくじっとしている
気温の高い日にこのような症状が出ている場合は、すぐに室内の温度を調整し、それでも症状が続いている場合は動物病院で相談することをおすすめします。
まとめ
日本の春は急激に寒くなることもあれば、反対に突然暑くなることもあります。
まだ夏ではないから…と油断をしていると一気に気温が上がって、熱中症などのトラブルを引き起こす可能性も。
特に気温の変化は時間をかけて体が順応していくため、急激な変化には体がついていきません。
毎日の天気や気温はこまめにチェックし、その時の気温に適した温度調達を行うようにしましょう。