猫の『春に多い体調不良』3つ!飼い主ができる予防策とは?

猫の『春に多い体調不良』3つ!飼い主ができる予防策とは?

春になるとぽかぽか陽気で愛猫も嬉しそう♪たっぷりおひさまの光を浴びて、のんびりお昼寝しているけれど…あれ?なんか体調悪そう!意外と春は、猫が体調を崩しやすいときなのです。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.猫かぜ

マスク猫

春になるにつれ、寒暖差が激しくなります。暖かい日はまるで初夏のようなのに、寒い日は真冬に逆戻りしたよう…。その気温変化にやられてしまい、猫かぜを引いてしまうのです。

なるべく室温を一定に保ってあげると、予防になるでしょう。猫ベッドを、これまでの冬タイプと春タイプ両方出しておくと、猫自身でも調節できます。

免疫力を高めることでも、愛猫を猫かぜから守ってあげられます。いつもよりちょっと高級なご飯にしたり、免疫力アップの食材を取り入れてあげるなどしてみてください。

あらかじめワクチンを接種しておくのも、予防になるでしょう。ただ副反応が起きる可能性がゼロではないので、獣医師とよく検討してください。

愛猫にとってベストと思われる方法を、模索してあげてください。

2.毛球症

毛づくろい

暖かくなる春は、全身の被毛が生え変わる時期でもあります。そこで起きやすくなるのが、「毛球症」です。

猫はヒマさえあれば毛づくろいをしていますが、毛の生えかわり時期になると、抜け毛を大量に飲み込んでしまうのです。それが嘔吐したり便に混じって体外に排出されれば、問題はありません。ただ、そのまま体内に留まってしまう場合があり、たまった毛が固まってしまうのです。

すると排出はおろか、消化管閉塞につながります。毛球の大きさによっては開腹手術をしなければいけなくなるかもしれませんので、予防が必須です。胃切開や腸切開を必要とする開腹手術を行うと排便が正常に行われることを確認するため入院が長期にわたりますし、医療費も高額になります。それだけではなく猫にかかる負担も大きなものになります。

こまめにブラッシングをして抜け毛を取り除いてあげましょう。それが予防になります。

3.特発性膀胱炎

トイレットペーパーと猫

「特発性膀胱炎」とは、検査をしても特別問題がないのに、血尿や頻尿などの症状が出る病気です。原因がよくわからないといわれていますが、ストレスや肥満が原因になるのではないか、と考えられています。

春は気温が大きく変わる季節。また、飼い主さんの引っ越しがあると、住環境が大きく変化します。それらで猫がストレスを感じてしまい、特発性膀胱炎を発症してしまうと考えられます。

気温の変化には、なるべく室温を一定に保つことで対処できます。引っ越しで猫に負担がかかるのはしかたがありませんので、なるべくストレスを軽減する方法を考えてあげるとよいでしょう。

まとめ

ぐったりな猫

ただでさえ、ストレスを感じやすい猫。春になるとさまざまなものが大きく変化します。暖かい陽光の中で日向ぼっこがたくさんできるのは嬉しいけれど、きっとストレスもたくさん感じているのです。

いつも以上に愛猫の、体調変化に注意してあげてください。

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