1.素材
猫のフードボウルには、大きく分けて3つの素材があります。「ステンレス」「陶磁器」「プラスチック」です。
この中で一番適していないのは、プラスチック。キズが付きやすく表面に目に見えないレベルの小さな穴がたくさん開いているため、雑菌が繁殖しやすいのです。いくらキレイに洗っても、雑菌だらけだったら猫の健康によくありません。
ステンレスは雑菌繁殖の心配はそれほどありませんが、感触を嫌う猫がいます。口を付けたとき、ひんやりするからかもしれません。
猫に一番適していると思われるのは、陶磁器製です。雑菌が繁殖しずらいですし、冷たさもありません。割れやすいので、落下などには注意しなければいけませんが、猫のフードボウルは陶磁器製にしてあげるとよいでしょう!
筆者宅の猫で、ステンレス製のフードボウルを嫌う猫がいます。ずっとご飯が気に入らないのかと思っていたのですが、陶磁器製にしたら食べてくれるようになりました。かなりの年数気がつかなかったので、反省です…。
2.形
ペットショップに行くと、形もさまざま…。どれを選べばよいのかわからなくなってしまいますが、ヒゲの当たらない楕円形のフードボウルがよいようです。丸型だとヒゲが当たりやすく、気にする猫は気にします。
それでご飯を食べなくなってしまったら、元も子もありません。愛猫の様子を見て、「ヒゲ当たるからイヤだにゃん」という空気をかもし出していたら、楕円形のフードボウルに変えてあげましょう。
3.広さ
フードボウルの広さも、重要ポイント。ヒゲが当たらない、愛猫の顔よりも少し大きなサイズを選んであげましょう。
「鼻ペチャ」と言われるエキゾチックやペルシャ、ブリティッシュなどは、浅くて広めなフードボウルが食べやすいです。深くて狭いと、口が届きづらいので食べにくさを感じてしまうでしょう。
4.高さ
フードボウルに適度な高さがあると、食べやすいようです。食道が胃よりも低い位置にきてしまうと、逆流しやすく嘔吐の原因になります。また高齢猫は、かがんで食べるのはけっこうキツイ体勢です。
猫が立ったまま食べられる高さにしてあげましょう。足付きのフードボウルが売っています。
でもこれらのフードボウルは、高額なことも多いです。1匹ならよいけれど、何匹もいるとコストが…。そんなときは、フードボウルの下に安定性の良い台などを置いて首を曲げすぎなくてもよい高さに調節してあげましょう。
5.構造
フードボウルの清潔さを保つため、構造にも注意です。洗いやすいものが一番!ごちゃごちゃした構造だと、汚れや雑菌などが残りやすくなってしまうでしょう。
土台があるタイプのフードボウルの場合、土台も洗いやすいものを。素材が木製など、水洗いできないと衛生面が気になります。
まるっと洗えてしまうシンプルな構造、素材のフードボウルが最適です!
まとめ
今日のねこちゃんより:杏(あん)♀ / 6歳 / 雑種(ミックス) / 2.8kg
いくら食事内容がよくても、フードボウルがイマイチで猫の健康を害してしまったら、全く意味がありません。数がありすぎて選びにくいかもしれませんが、ご紹介したポイントを参考に、「ウチの愛猫にはこれだぁぁ!」というフードボウルとの出会いを果たしていただけたら、嬉しく思います♪