猫に絶対NGな人間用のお菓子
人がお菓子を食べていると、愛猫が欲しそうな顔をすることがありますよね。
それを横目に食べる罪悪感は何とも言えないものがあります。
しかし人間が食べるお菓子には、猫にとって危険な食材が使われていることが多く、注意が必要です。
ここでは、絶対に食べてはいけないお菓子を5つ紹介いたします。
1.チョコレート
在宅ワークの合間にも手軽に食べられるチョコレート。
心を癒してくれるおやつの定番ですが、猫には大変危険です。
チョコレートには「カフェイン」や「テオブロミン」という成分が含まれています。
これらは脳の中枢神経を直接刺激し、中毒症状を引き起こします(人間の場合は問題ありません)。
主な症状は、嘔吐や下痢(消化器症状)・呼吸が早くなる・震えなどです。
軽度の中毒症状は猫の体重1kgあたり20mgであらわれ、重度の症状は40~50mg、さらに発作は60mgであらわれることが多いとされています。
しかし中毒量には個体差がありますし、カカオの含有率によってもその量は違ってきますので絶対あげてはいけません。
2.ポテトチップス
いわゆるポテチも病みつきになるお菓子ですよね。
塩分が多いので、猫にはNGなイメージがあると思いますが、危険要素はそれだけではありません。
種類によっては玉ねぎやネギが入っています。
これらの食材に含まれる「有機チオ硫酸化合物」は溶血性貧血や血色尿を引き起こします。
さらに、腎臓にも悪影響を及ぼし、急性腎障害を引き起こす可能性もあります。
主な症状は、消化器症状・貧血・血尿・呼吸困難などです。最悪の場合、死に至ることがあります。
体重1kgあたり5gを超える量を摂取すると危険です。
3.ナッツ類
チョコレート同様に手軽に食べられるナッツ類。
形状的に転がして遊んだり、噛んでしまう可能性の高い食べ物です。
猫の好奇心をくすぐるナッツも危険なので気をつけましょう(特にマカダミアナッツ・アーモンド・くるみ)。
まず、何よりもナッツは消化に悪いです。謝って食べてしまった場合、消化されずに腸に詰まる危険性があります。
さらに、先ほど挙げたナッツを食べてしまうと中毒症状が現れることがあります。
具体的な成分は不明ですが、マカダミアナッツを食べた犬が命を落とした事例があります。
マカダミアナッツを食べた場合の症状は、消化器症状・発熱・ふらつき・痙攣などが出る可能性が考えられます。
摂取後12時間以内に発症することが多いので、注意してください。
4.フルーツタルト
見た目も美しいフルーツタルトですが、果物の中には猫にとって危険なものや、アレルギーを発症しやすいものがあるので要注意です。
特にぶどうやイチジクは危険です。ぶどうは肝機能障害・腎機能障害を引き起こす恐れがあります。
イチジクに関しては、細胞を破壊する成分が含まれています。樹木自体も危険な存在です。
マンゴーやパパイヤはアレルギーを引き起こしやすい果物です。細心の注意を払いましょう。
5.クッキー・ビスケット
クッキーやビスケットは直接命を奪う食べ物ではありません。
しかし、人間用のものは脂肪分や糖分が多いので肥満の原因になります。
おねだりされた時の対処法
猫はおねだり上手です。どう対処すれば良いのでしょうか。
おもちゃを渡す
人間の食べものに興味を持ってしまったら、他で気を紛らわす方向に持っていくと良いでしょう。
大きくて遊び甲斐がある蹴りぐるみや、歯磨きおもちゃなどが良いでしょう。
噛むという動作が加わるため、食べることに似た満足感が得られます。
猫用のおやつを用意する
たとえ猫用であっても肥満に繋がるリスクがあるので、毎日食べさせるのは好ましくありません。
しかし、記念日やご褒美をあげたい日もあるはずです。
そういう時は猫用のおやつを用意してあげましょう。
ビスケットやドライタイプのおやつを盛り付けてあげると、同じタイミングで食べることができます。
お祝い事の場合は猫用のケーキもあるので、気になる方は検索してみてください。
まとめ
過度な間食は肥満につながりますが、人間は何かと誘惑に弱いのでついついおやつに手が出てしまいますよね。
そこに愛猫の目線を感じると、おすそ分けしたくなるものです。
しかし人間と猫は内臓や代謝のつくりが異なるため、猫が誤って口にすると危険なお菓子がたくさんあります。
命に関わることもあるので、保管も含めて注意してください。
また、猫用であっても人間同様のペースで間食をさせるのは肥満の観点から危険な行為です。
できる限り他で気を逸らし、特別な日だけ猫用のおやつを用意してあげましょう。
猫は想像を超える知能犯です。中毒をおこすような食べ物を食べる際は十分に注意してくださいね。