見逃さないで!猫からのSOSサイン
「何となく様子がおかしい…」その違和感は愛猫からのSOSかもしれません。
ここでは、些細な行動から見えてくる不調のサインを6つ紹介いたします。
1.あまり動かない
いつもは活発になる時間帯でもおとなしい。好きなおもちゃにも興味を示さない。
猫が急に狩猟本能をなくしてしまうのは不自然です。他にも異変がないか確認してみてください。
2.狭い場所でうずくまっている
猫は元々狭い場所が好きですが、1日中うずくまって過ごすことはありません。途中で遊んだり、ご飯を食べたりしますよね。
じっとしているのは、どこかに痛みを感じている可能性が考えられます。
猫は不調を抱えると、本能的に身を隠してしまいます。
3.食欲がない
食欲も健康のバロメーターです。
来客によるストレスや恐怖体験(雷や地震など)がないのにも関わらず食欲がない場合は要注意です。
猫は、まる3日食べられないと肝臓に負荷がかかってしまいます。
2日程度様子を見て食べられないようであれば、診察を受けましょう。
4.鳴き方がおかしい
SOSサインは鳴き方にも現れます。例えば次のような変化です。
- よく鳴く猫が急に鳴かなくなった
- 普段鳴かない猫が鳴いている
これに加えてソワソワして落ち着きがない様子があれば、何か不安を抱えている可能性があります。
もしかしたら、留守番中に怖い体験をしたのかもしれません(雷や救急車が通ったなど)。
飼い主さんにすり寄って来たら、落ち着くまで撫でてあげましょう。
怯えて隠れてしまったらそっとしておき、しばらく見守ってあげましょう。
落ち着かない様子が改善しなければ、かかりつけの病院に相談してみてください。
5.トイレの出入りが激しい
何度もトイレに行くのにそれほど出ない。これは尿トラブルのサインです。
猫は膀胱炎や尿路結石になりやすい動物なので、覚えておきましょう。
排尿がまる1日なかった(極わずかの量も含む)場合は、翌日には必ず診察を受けてください。
オス猫は尿道が細いので、2日間放置すると命に関わります。
6.毛繕いの仕方がおかしい
猫にとって毛繕いは日課ですが、次のような毛繕いをしている場合は注意が必要です。
- 毛繕いをやめない
- 同じ部位を舐め続ける
- お腹や太ももを重点的に舐め続ける
痛みのある場所や、怪我をしている場所を舐め続けることがあります。
執着しているようであれば、その部位を確認してみてください。
さらに、不安やストレスを和らげようと毛繕いをすることもあります。
その場合は、比較的舐めやすいお腹や太ももを舐め続ける傾向にあるので気をつけましょう。
飼い主さんの勘は重要!!
獣医さんは病気を見抜くプロですが、普段の生活の様子から違和感に気づけるのは飼い主さんだけです。
飼い主さんが少しでもおかしいと感じたら、それは猫からのSOSなのです。
異変が行動面にあらわれていたら、動画に残しておくと良いでしょう。診察時に役立ちます。
「この程度で病院に行ってもいいのかな」と思わずに、些細なことでもかかりつけの病院に相談してください。
早期発見・早期治療につなぐことで、愛猫が不調に悩む時間を減らすことができます。
まとめ
猫と直接お話することはできないので、小さな行動の変化が異変に気づく手がかりになります。
普段と比べて何となく違和感があると感じたら、じっくり様子を見てください。
尿トラブルを除き、基本的に3日程度改善が見られなければ診察を受けに行きましょう。早期発見・早期治療に繋げることが大切です。
行動観察の他にスキンシップを取りながら、毛艶・目やにの有無・口臭の有無・体臭の変化などをチェックしてみてください。