猫の必須アミノ酸『タウリン』とは?不足する原因や危険な病気・予防法3つ

猫の必須アミノ酸『タウリン』とは?不足する原因や危険な病気・予防法3つ

猫には11種類の必須アミノ酸があります。その中の1つが今回のテーマである「タウリン」です。タウリンが不足すると、病気になるリスクが高まります。なぜ不足してしまうのか、その原因とかかる病気、予防法をチェックしていきましょう!

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

体内で生成できない

食べる猫

猫にとって「タウリン」は必須の栄養素です。不足すると病気になってしまうため、注意しなければいけません。

飼い主さんはタウリンを体内で作り出せるのですが、愛猫はその力に限界があります。そのため、食べ物から摂る必要があるのです。

タウリンは肉や魚介類に多く含まれています。当然キャットフードにも含まれているため、一般的な量を与えているなら、不足することはほぼないでしょう。

ただ猫に、全く動物性の食べ物が含まれていないベジタリアンフードを食べさせているなら、話は別です。タウリン不足となり、病気になってしまう可能性が高まります。

ドッグフードも猫に必要な十分な量のタウリンが含まれていないため、犬と一緒に飼っているからといって与え続けるのは危険です。

中心性網膜萎縮

猫の目

タウリンが不足すると「中性心網膜萎縮」という目の病気にかかる場合があります。「進行性網膜萎縮症(PRA)」と呼ばれることも。

目の中にある網膜が萎縮していき、だんだんと視覚に障害が出てきます。ついには失明してしまうため、必ず愛猫には十分なタウリンを与えてあげましょう。

一旦萎縮が始まると回復はできません。日頃からタウリンを与えることが大切です。

拡張型心筋症

遊ぶ猫

心臓の筋肉である「心筋」が薄くなってしまい、血を送り出す力が弱くなってしまう「拡張型心筋症」。初期は無症状のため、気がつきにくい病気です。心不全などの症状が出たときにはすでに重症に…。

以前はキャットフードに十分なタウリンが入っていなかったため、タウリン不足に陥りやすかったのですが現在は改善されています。ですから、もし一般的なキャットフードを食べているにも関わらず、拡張型心筋症になる場合は、原因がわからない場合がほとんどです。

シャム猫などに好発するといわれています。

発育異常

子猫

タウリン不足の母猫が妊娠した子猫は、発育に異常が生じることがあります。子猫もタウリン不足になってしまうからです。多くの場合、流産や死産、体内に吸収されてしまうなどで正常には生まれません。

もし生まれたとしても体が小さく、障害があります。生まれて間もなく亡くなってしまうことも。

一方で、母猫のタウリンが足りていれば、子猫の発育状態もよくなるのです。子猫の発育において、かなり重要な役割がある栄養素だということがわかります。一般的なキャットフードを食べさせていればタウリン不足になることはほとんどないといわれていますが、もし心配な場合はサプリメントで補給してあげると安心です。

まとめ

ご飯

普段あまり気にしない「タウリン」という栄養素は、実は重要な働きがあることがわかりました。猫は自分でタウリンを作り出せないところに、不足してしまう原因があるようです。愛猫が十分に摂取できるよう、気をつけていきましょう!

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