猫に『血が出るほど噛まれた』時にすべきこと3つと予防策

猫に『血が出るほど噛まれた』時にすべきこと3つと予防策

遊んでいてヒートアップした猫に噛まれたり、猫をじゃれさせていたら甘噛みされた、なんてことはよくありますね。猫の飼い主なら、手に小さな傷があるのも珍しくないかもしれません。でも、もし出血するほど強く噛まれてしまったら、どうしたらいいでしょうか?

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.流水で洗う

手にじゃれる子猫

猫の牙によって出血した場合、気をつけなければならないのが感染症です。

猫の口の中に常在している細菌に感染してしまう危険性があるからです。

そこで大切なのが、細菌を洗い流すこと。

猫に噛まれたら、すぐに流水で5分以上、傷口を洗って下さい。傷口が化膿するのを防ぐことにもなります。

傷が浅くても、猫に噛まれた場合は必ず水で洗い流すようにして下さいね。

消毒をする場合は、傷口を洗った後に消毒液をつけ、清潔なガーゼを当てましょう。

2.止血をする

女性に抱っこされ、手を抱えて噛む猫

出血が止まらない場合、圧迫して止血をしなければなりません。

止血は、紐などの細いもので圧迫せず、必ずきれいな布の広い面を当てましょう。

清潔なガーゼやタオルなどを使い、傷口を押さえる要領で、15分程度止血します。

この時、患部が心臓より高い位置になるようにすると血が止まりやすくなります。

3.病院へ行く

口を開ける猫の顔アップ

出血が止まらない場合はもちろん、傷が腫れる、化膿するなどの症状があったら医療機関を受診しましょう。

傷口が腫れる場合は、感染症の疑いがありますが、時間がたってから腫れてくることもあり、注意が必要です。

傷口の痛みがひどかったり、発熱がある場合も、早めに病院へ行った方がいいでしょう。

小さい傷に見えても、深く噛まれていると、なかなか治りません。

傷の治りが遅い場合も、病院で診てもらった方が安心です。

特に野良猫や外出習慣がある猫に噛まれた場合、猫が高齢で歯周病その他の持病がある場合、噛まれた人が子供やお年寄り、持病がある場合は、感染症のリスクが高くなります。

傷が小さくても、念のため噛まれてすぐに医療機関を受診することをおすすめします。

猫に噛まれないようにするには?

蹴りぐるみをかじる猫

猫の牙は、小さくても鋭いものです。また、猫の口の中には様々な細菌が存在しています。

猫に噛まれることで思いがけない大きなケガをしてしまったり、病気になってしまうこともあるのです。

猫に噛まれないように注意したいですね。

猫が噛むのは、威嚇している時や、怖い時、パニックになっている時など。

猫が嫌がることをして噛まれてしまうこともあります。

怒っている時や遊びに夢中になっている時は手を出さないようにしましょう。

猫がストレスを抱えないよう、十分に遊ばせることも大事です。

遊ぶ際には、必ずおもちゃを使って遊んであげて下さい。

猫がじゃれるからといって、手指で遊ばせていると、人の手を噛んでもいいのだと覚えてしまいます。

ただし、猫が噛んだ時に、しつけのために大声で叱ったり、叩くのは絶対にやめましょう。

猫にとって飼い主が安心できる存在ではなくなり、逆に威嚇や攻撃行動がひどくなる可能性があります。

まとめ

仰向けになって人の手を噛む猫

猫と遊んでいると、ちょっとした傷をつくってしまうのは、よくあることです。

猫は肉食動物です。野生の猫は、狩りをして獲物を捕らえてきました。

そのため、噛むという行為は、猫にとって普通のことなのです。

とはいえ、人が噛まれてしまうと、感染症の恐れがあるので、気をつけなければなりません。

猫に噛ませないよう、人間の方でも注意する必要があります。

猫が嫌がることをせず、猫が興奮状態にある時は触らないようにしましょう。

また、猫に噛んでも良いおもちゃを与えるなどして、猫の狩猟本能を満足させてあげて下さいね。

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