猫の食事はウェットフードだけで大丈夫?
ウェットフードはほとんどの猫が好きですよね。
「ドライフードはあまり食べてくれないけど、ウェットフードなら食いつきがいい」ということで、ウェットフードだけ与えようかと考える飼い主もいるかもしれません。
ウェットフードは補助的に与えるイメージが強いかと思いますが、実はウェットフードにも「総合栄養食」があります。
総合栄養食というのは、それと水を摂取していれば、猫にとって必要な栄養が満たされるフードのことです。
ウェットフードなら水分が含まれているので、水をあまり飲まない猫の水分補給にも役立ちます。
さらに、多くのドライフードには形状を保つために炭水化物が含まれているのに対し、ウェットフードは自然に近い状態の肉や魚です。
肉食の猫にとって必要な動物性たんぱく質が豊富なのです。
缶やレトルトパウチなので、長期保存もできます。
このように、ウェットフードの食事にすることは、メリットが大きいのです。
ただ、デメリットがないわけではありません。
では、食事をウェットフードだけにしたい場合は、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。
1.「総合栄養食」と明記されたものを選ぶ
ウェットフードにも総合栄養食があり、栄養バランスの整ったものがありますが、そうではなく、味を重視した一般食もあります。
一般食は、猫の食いつきはいいですが、毎回そればかり食べていると栄養が偏ってしまうことに。
一般食のウェットフードは、特別な時のみにして、普段の食事には「総合栄養食」と書かれたウェットフードを選びましょう。
2.硬いものも食べさせる
水分をたくさん含んだウェットフードはやわらかいです。
そのためそればかりを食べていると、顎や歯が弱くなり、噛む力が失われてしまいます。
できれば若い健康な猫には、ドライフードと併用で食べさせるのがおすすめです。
逆に、胃腸の働きが弱っている猫や、高齢で噛む力の弱くなった猫にはウェットフードを与えた方がいいでしょう。
また、ウェットフードばかり食べていると、食べかすが口の中に残りやすいために、歯周病や口内炎のリスクが上がります。
歯磨きなど口内のケアをこまめに行いましょう。
3.経済的に余裕があるか
ウェットフードは、ドライフードより割高です。
食事を毎回ウェットフードにするなら、今後もウェットフードを買い続けられるか検討しなければなりません。
また、未開封なら長期保存が可能な缶詰やレトルトパウチも、一度開封してしまうと、保存がききません。
大きいサイズの方がお得な気もしますが、猫が一度で食べきれるサイズのウェットフードを選ぶ必要があります。
お金がかかるからと、途中でドライフードに戻そうと思っても、ウェットフードに慣れてしまった猫が、ドライフードを食べてくれないこともあるのです。
まとめ
主食として与えるウェットフードを選ぶ際には、総合栄養食であるかだけでなく、添加物や原料もチェックしましょう。
動物性たんぱく質が豊富なウェットフードですが、添加物が多かったり、原料の質が悪いものもあるからです。
そのうえで、猫が好んで食べるもの、体調に合ったものを選んであげて下さいね。