猫に『ウェットフード』だけ与えてもOK?3つの注意ポイント

猫に『ウェットフード』だけ与えてもOK?3つの注意ポイント

猫はウェットフードが大好き。だからといって、ウェットフードだけ与えていても大丈夫なのでしょうか?猫にウェットフードだけを与える場合に注意したいポイントをご紹介します。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫の食事はウェットフードだけで大丈夫?

缶詰を抱えている猫

ウェットフードはほとんどの猫が好きですよね。

「ドライフードはあまり食べてくれないけど、ウェットフードなら食いつきがいい」ということで、ウェットフードだけ与えようかと考える飼い主もいるかもしれません。

ウェットフードは補助的に与えるイメージが強いかと思いますが、実はウェットフードにも「総合栄養食」があります。

総合栄養食というのは、それと水を摂取していれば、猫にとって必要な栄養が満たされるフードのことです。

ウェットフードなら水分が含まれているので、水をあまり飲まない猫の水分補給にも役立ちます。

さらに、多くのドライフードには形状を保つために炭水化物が含まれているのに対し、ウェットフードは自然に近い状態の肉や魚です。

肉食の猫にとって必要な動物性たんぱく質が豊富なのです。

缶やレトルトパウチなので、長期保存もできます。

このように、ウェットフードの食事にすることは、メリットが大きいのです。

ただ、デメリットがないわけではありません。

では、食事をウェットフードだけにしたい場合は、どんなことに気をつけたらいいのでしょうか。

1.「総合栄養食」と明記されたものを選ぶ

飼い主が持つ缶詰のにおいを嗅ぐ猫

ウェットフードにも総合栄養食があり、栄養バランスの整ったものがありますが、そうではなく、味を重視した一般食もあります。

一般食は、猫の食いつきはいいですが、毎回そればかり食べていると栄養が偏ってしまうことに。

一般食のウェットフードは、特別な時のみにして、普段の食事には「総合栄養食」と書かれたウェットフードを選びましょう。

2.硬いものも食べさせる

女性の手からおやつをもらう猫

水分をたくさん含んだウェットフードはやわらかいです。

そのためそればかりを食べていると、顎や歯が弱くなり、噛む力が失われてしまいます。

できれば若い健康な猫には、ドライフードと併用で食べさせるのがおすすめです。

逆に、胃腸の働きが弱っている猫や、高齢で噛む力の弱くなった猫にはウェットフードを与えた方がいいでしょう。

また、ウェットフードばかり食べていると、食べかすが口の中に残りやすいために、歯周病や口内炎のリスクが上がります。

歯磨きなど口内のケアをこまめに行いましょう。

3.経済的に余裕があるか

計算機、コインと猫

ウェットフードは、ドライフードより割高です。

食事を毎回ウェットフードにするなら、今後もウェットフードを買い続けられるか検討しなければなりません。

また、未開封なら長期保存が可能な缶詰やレトルトパウチも、一度開封してしまうと、保存がききません。

大きいサイズの方がお得な気もしますが、猫が一度で食べきれるサイズのウェットフードを選ぶ必要があります。

お金がかかるからと、途中でドライフードに戻そうと思っても、ウェットフードに慣れてしまった猫が、ドライフードを食べてくれないこともあるのです。

まとめ

ウェットフードを食べる猫

主食として与えるウェットフードを選ぶ際には、総合栄養食であるかだけでなく、添加物や原料もチェックしましょう。

動物性たんぱく質が豊富なウェットフードですが、添加物が多かったり、原料の質が悪いものもあるからです。

そのうえで、猫が好んで食べるもの、体調に合ったものを選んであげて下さいね。

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