1.迎えたばかり
猫を家に迎えたばかり。それでは心を開いていないのは当たり前です。元々猫は人見知りがある動物。
最初から心のドア全開なのは、よほど人慣れした猫か、警戒心がほぼない筆者宅のオス猫くらいでしょう。
人見知りという理由もありますが、環境が変わるのも理由のひとつ。今までいたところから飼い主さんの自宅に移ったことで、警戒心がMAXになっているのです。
一般的な猫ならば、数日危険な目に遭うことなく、ごはんなどをもらい安心できれば心を開き始めるはずです。そうなるまでムリに仲良くしようとするのではなく、猫の気持ちを最優先してあげるとよいでしょう。徐々に慣れていってくれるはずです。
2.信頼関係が築けていない
猫とのお付き合いで大切なのは、信頼関係です。「この人は危険じゃないにゃん」と思ってもらえなければ、信頼はされません。そのためには、しっかりとお世話することが大切です。
ご飯のお世話はもちろん、トイレ掃除や身の回りのお世話をきちんと行なってみてください。その様子を、猫はじ〜っと観察しています。
また、猫が嫌がったり怖がったりすることは極力避けましょう。「ムリやり抱っこする」「追いかける」「大きな音を立てる」などを繰り返すと、信頼されない可能性が高くなります。
猫によっては警戒心が強く、なかなか信頼してもらえないケースもあるかもしれません。ですが諦めたらそこで試合終了です。根気よく少しずつでもよいから、信頼関係を築いていきましょう!
3.トラウマがある
たとえば、虐待や捨てられた過去などがあると、それが人へのトラウマとなり、なかなか心を開いてくれない場合があります。かわいそうに、人からのひどい行為により、心が深くキズついてしまったのです。中には嘔吐や下痢などの症状を示す猫もいます。
そのような猫が人への信頼を取り戻し、甘えてくれるようになるまでは長い時間を要するでしょう。しかし、飼い主さんの愛が、猫の心を救うことはあるのです。そのためには全てを受け入れる勇気と、どんなことをされても許す広い心が必要です。
4.怖がりな性格
猫に1匹として、同じ猫はいません。性格も千差万別、それは、どの動物でも同じでしょう。
元々怖がりな猫は、なかなか心を開いてくれない場合があります。すぐに慣れないからといって、怒るのはやめましょう。気長に心を開いてくれるのを、待ってあげてください。
少しずつ心の距離を近づけていけば、いつかは歩み寄ってきてくれるはずです。きっと猫の方も、本当は甘えたいと思っているのです。しかし、恐怖心が先に立ってしまい、どうしても甘えられない…。
飼い主さんがいつも優しく接していれば、「あれ?怖くにゃいかも」と警戒が解ける日が、やってくるでしょう。
5.長い間野良猫だった
長い間野良猫だった猫は、外の過酷な暮らしが身にしみついており、心を開いてくれない場合があります。近づけば「シャーッ!」、ご飯を与えようと思えば「シャーッ!」、撫でようものなら「シャーッ!シャーッ!シャーッ!」。どこぞの卓球選手かなにかでしょうか。
思わず嫌いになってしまいそうですが、猫の立場にもなってあげてください。外の暮らしは想像以上に過酷なのです。どこへ行っても危険と隣り合わせ。きっと心休まる瞬間など、ほとんどないでしょう。
常に警戒していなければならず、人といえばやたら大きくて怖い生き物。ましてや知らない場所に連れてこられ、これから何をされるか分かりません。
もしかしたら、危険な目に遭わされるかもしれないのです。命の危険すら感じているでしょう。身を守るのに必死な猫、あたたかい目で見守ってあげようではありませんか。
そんなつっぱった猫も、おいしいご飯をもらって温かい愛情で包んであげれば、崩落する日がくるはずです。「人って優しいんだ」。そんな思いをたくさんさせてあげてください。
まとめ
猫が心を開いてくれない理由は、その猫によって異なります。どんな経緯がある猫なのか、背景を知ることが大切でしょう。一度引き受けたなら全てを受け入れ、可愛がってあげてください。
それが心のカギを開いてもらう一番の方法です。