1.泣く
最愛の猫が亡くなったとき、抱えた悲しみを素直に出せる人は、実はペットロスにはなりにくいようです。誰でも、今まで目の前にいた愛猫の姿がなくなり、もう二度と見れないのだと思うと涙が出ます。
筆者は、たとえ肉体がなくなろうとも魂は永遠になくならないと信じているので、いつかまた会える日が来るだろうと思っています。それでも、やっぱり、死は悲しいもの。
まだ愛猫との死別を経験していない筆者がこのテーマの記事を書かせてもらうのはおこがましいと思うのですが、そのときのことを考えるとなんともいえない気分に襲われ、じんわりと涙がにじんできます。
死別してしまったときに限らず、人生全般において、泣きたいときには泣いてよいのです。もし恥ずかしければ、自分一人のときに、そっと涙を流せばよいでしょう。我慢が一番よくありません。
泣くとストレスが緩和され、リラックス状態になるそうです。「愛猫の死」という大きなストレスを抱えた飼い主さんの心を、涙が優しく癒してくれます。
一度でダメなら二度三度と、何回だって泣けばよいのです。笑顔が取り戻せるまで。
2.新しく猫を迎える
ペットロスを克服した飼い主さんの体験談には、「新しく猫を迎える」という共通点があります。なかなかそういう気持ちになれない、亡くなった猫に申し訳ない、と思うかもしれませんが、新しい猫のお世話をすると「落ち込んでばかりいられない」「この子の面倒をみなきゃ」という責任感が生まれるのでしょう。
ペットロスではなくても、人生どん底にいた人が猫を飼うことによって自分を取り戻し、立ち直った例はごまんとあります。猫で失った人生を、猫で取り戻させてもらうのです。このような言い方はあまりよくないかもしれませんが、飼い主さんを必要としている猫は、ものすごくたくさんいます。
もし飼える余地があるのなら、新たに保護猫を迎えると、その猫を救うことになります。きっと亡くなった猫もその様子を見て、嬉しく感じるのではないでしょうか?
一説によると、亡くなった猫は毛皮を変えて飼い主さんの所に戻ってくるということもあるとか。科学的に証明された話ではありませんが、そんな奇跡を信じてみても、バチは当たらないでしょう。
3.周囲に話す
愛猫を失ったという辛い気持ちを周囲の人に話すことも、ペットロスを克服する方法の一つです。長い間ひきずってしまう人には、誰かに話ができなかったという特徴があります。
「この人になら…」と思える人に、心のうちを明かしてみましょう。きっと優しく受け止めてもらえるでしょう。
ただ人選は大事なようなので、間違っても辛い気持ちを否定してきたりバカにしてきたりしそうな人には、打ち明けないようにご注意してください。意味がないどころか、更なるダメージをこうむる可能性があります。
4.思い出に浸る
愛猫のビデオや写真などを見たりして、思い切り思い出に浸るのも有効な方法です。最初は辛いかもしれませんが、徐々に気持ちの整理がつき、前向きになれるそうです。
愛猫との思い出を思い返すとき、「もっとああしておけばよかった」という後悔の念が出てくるかもしれません。十分看病ができなかったと感じて、「ごめんね」ばかりが心を支配するかもしれません。
でも、そういうところばかりに目を向けると辛くなる一方です。釈然としない思いがあっても一旦置いておき、愛猫への「感謝」に注目してみませんか?
飼い主さんが落ち込んでいたとき、変なポーズで笑わせてくれたこと、思いがけないイタズラをして部屋の中がぐちゃぐちゃになったけど楽しい思い出になったことなど、思い出せばキリがないほどの感謝が浮かんでくるはずです。
「ありがとう」の言葉をたくさん、愛猫にかけてあげてください。そしてもう一つ伝えたいこと。それは、「乗り越えようとする必要はない」ということです。
「乗り越えなきゃ」と思ってしまうと、心に負担がかかり、よけい辛くなります。立ち直れない自分を責め始めた日には、泥沼にハマってしまうでしょう。日本人には真面目な人が多いのでやってしまいがちですが、ときにはできない自分を許してあげても、いいじゃないですか。
そして、愛猫の「死」だけを見てしまうと辛くなります。その前にたくさんの時間をすごしてきたはずです。死はその中のほんの一部。
そこだけに注目するのではなく、愛猫全体の猫生を通して、出会った日からを思い出してあげると、愛猫も喜ぶのではないでしょうか?そしてできればそっちを大切にしましょう。
すばらしい思い出をたくさん残してくれた愛猫への感謝が止まらなくなるはずです。
5.葬式をあげる
お葬式をあげると、気持ちに区切りが付けやすいようです。そうしたことによって、ペットロスから立ち直れる飼い主さんもいるとのこと。お葬式は死者を弔うためでもあり、見送る側のためでもあるのかもしれません。
もし愛猫のお葬式をあげていないのなら、あげてみるのもよいのかも?気持ちに区切りがつき、明日へと向かいやすくなるはずです。
まとめ
愛猫との死別は、もしかしたらこの世で一番体験したくない出来事かもしれません。でも、いつかは必ず来てしまうのです。全くもって来てほしくないですが。
個人的には自分がどうなってしまうのか想像がつかないので、そのときに自分がよいと思う方法で悲しみを昇華していくしかないのかな、と思います。