猫も暇と感じるの?

寝て、食べて、遊んで…。猫の毎日はこんな具合です。
忙しい人間から見たら、とてもうらやましい生活ですね。
しかしその時、猫が『暇』と意識しているのかというと、人間の感覚とはちょっと違うようです。
猫は本来、狩りをする動物です。
野生では、自分で獲物を捕らえなければ生きていくことができません。
外敵も存在し、常に辺りを警戒しています。暇を感じる余裕はなさそうです。
ところが、家の中で飼われていると、狩りをする必要がありません。
安全な室内で、ごはんも与えてもらえます。その分、エネルギーを発散しにくくなっているのです。
体を動かす機会が少ないことで、ストレスになったり、退屈を覚えてしまいます。
1.グルーミングばかりしている

猫が暇な時にすることといえば「グルーミング」ですね。
猫はきれい好きなので、1日に何度も毛づくろいをしている様子を見かけます。
ただし、あまりにも頻繁にグルーミングをしていたり、同じ部分ばかり舐めている時は、ストレスを抱えていることも考えられます。
体を動かせないことがストレスになっているようなら、運動する機会を与えてあげなければいけません。
それ以外にもストレスの原因となるものがあれば、速やかに取り除いてあげましょう。
飼い主が遊んであげたり、スキンシップすることも大切です。
2.床に伏せる

体を伏せた状態で周囲を見回しているような時、猫は暇と感じていることがあります。
ただ、(退屈でやることがないニャー)と感じているのではなく、暇だと思いながらも周りに目を向けて、面白いことを探しているようです。
野生でも、猫は常に動き回っているわけではありません。
猫の狩りは、待ち伏せて獲物を捕らえるスタイルです。辺りを伺いながら、じっと待って獲物を捕らえます。
家の中で飼われている猫にもその習性は残っており、退屈のように見えて、自分のテリトリーに異常がないか、気にしています。
人間が思うより、実は暇ではないのかもしれませんね。
3.飼い主に鳴いてアピールする

暇になると、飼い主に鳴いてアピールしてくる猫もいます。きっと構ってもらいたいのでしょう。
中にはお気に入りのおもちゃをくわえて持ってくる、なんて猫もいますね。「これで遊ぼう」と飼い主のことを誘っているのかもしれません。
猫は狩りの真似事をして遊ぶのが大好き。猫じゃらしなどで、小動物の動きを模して遊んであげましょう。
飼い主が遊んであげられない時は、ひとりで遊べるおもちゃがあるといいですね。
室内飼いの猫にも、適度な刺激は必要なのです。
まとめ

家の中で気ままにのんびり過ごしている猫。でも、それだけでいいわけではありません。
猫は本来、狩りをする動物です。室内で飼われていても、野生の本能は持ち合わせています。
そのため、それが発揮できないと、猫のストレスになってしまうのです。猫には運動が必要なのです。
上下運動ができるようにキャットタワー等で室内の環境を整えたり、狩りを模した遊びをしてあげましょう。
本能が刺激されて、生き生きとした猫の姿が見られるはずです。