猫の『最期を看取る』時に…今から知っておきたい心構え6つ

猫の『最期を看取る』時に…今から知っておきたい心構え6つ

猫の看取りについての話題は、どうしても避けてしまいがちでしょう。常に意識していなくても良いのですが、あたたかく見送ってあげるためには大切なことです。今回は、看取りの心構えについて紹介いたします。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫の看取りで大切にしてほしいこと

虹を描く猫

いつかは必ずやってくるお別れの日。愛猫の年齢が若いとあまり意識したくない話題ですよね。

でも、いざとなると慌ててしまい、(もっとこうしておけば…)と後悔することが多いのです。

今回は、頭の片隅に置いてほしい心構えを6つ紹介いたします。

1.延命か緩和ケアかを決める

余命宣告を受けた後、その後の治療方針について決断しなければなりません。

延命のための治療を続けるか、苦痛を和らげながら自宅で過ごすのか、とても難しい選択ですよね。

ここで大切なのは、『正解がない』ということです。

いかなる選択も、愛猫をよく知る飼い主さんでなければ注げない最後の愛情です。

緩和ケアと聞くと、どこか諦めてしまう気がして心苦しいかもしれません。

でも実際には違います。住み慣れた環境と、大好きな家族に囲まれて過ごす機会を手放さないための道なのです。

担当の獣医さんに状況を伺い、必ずご家族皆さんで話し合うようにしてください。

2.急変した時はどうするか

最期の時が近づくと、容態が急変することがあります。

その際に病院へ連れていくか、そのまま自宅で看取るかもある程度話し合っておくことが大切です。

病院へ行くとしても、かかりつけの病院が時間外になってしまうことも珍しくありません。

そのような状態に備えて、予め獣医さんに信頼できる他の病院を紹介していただいておくか、夜間診療可能な病院の候補をご家族で決めておきましょう。

状況に応じて考えが変わることもあるでしょう。そういう時は遠慮せずに動物病院に連絡してください。獣医さんであれば、的確にアドバイスをしてくださいます。

3.夜間の看病について考える

看病される猫

病気は夜になっても寝てはくれません。夜間も寝ずに看病をしなければならない状況も訪れます。

家族のメンバーが数人いる場合は、大まかなシフトを組んでおきましょう。

無理なく看病ができる時間帯で構成し、些細なことでも協力し合うことが重要です。

4.床擦れ対策をする

ほぼ寝たきりになってしまうと、床擦れの問題が発生します。

その場合は、次のような対策をしてみてください。

  • 柔らかいマットをベースに寝床を作る
  • 寝返りの介助をこまめにする
  • 失禁や嘔吐に備えてペットシートを敷いておく

5.密度の濃い時間を大切にする

仕事をしていると、日中はどうしてもそばにいてあげられません。

「もっと一緒にいてあげれば良かった」という後悔が残ってしまうでしょう。

私達はどうしても時間の長さに目が行きがちです。でも、本当に重要なのはそこではありません。

『どれだけ質の高い関わりが持てたか』なのです。

1日のうちのたった数時間でも数分でも、愛猫のことだけを考える機会を持つことが大切なのです。

そしてその時間帯は、そばにいて優しく撫でて、たくさん話しかけてあげてください。

6.「ありがとう」を伝えよう

愛猫の最期に瞬間に立ち合えたなら、個人的には「さようなら」ではなく「ありがとう」という言葉をかけてあげてほしいと思っています。

愛猫の死後も、心の繋がりが切れることはないからです。

これまでの感謝の気持ち、これからも忘れないよという想い、いつか自分が天国へ旅立ったらまた会いたいねという気持ちを込めて「ありがとう」が伝えられるといいですね。

猫の死は任務完了の証!?とある伝承について

子どもと遊ぶ猫

これは言い伝えのようなものなのですが、猫という動物は必ず果たすべき役割を持って現世に生まれてくるそうです。

人との出会いも、必ず意味があるのだとか。

その役割については、仮に猫と話ができたとしても明かしてくれません。密かに任務を遂行しているということなのです。

猫にとって、この世との別れは任務完了の証。自分に与えられた責務を全うしているので、人間が想像するほど後悔はないのかもしれません。

「ありがとう」と共に「お疲れ様」と声をかけてあげると安心して旅立てるでしょう。

まとめ

甘える猫

日頃、あまり考えたくないお別れの話。

筆者も意識したくはないですが、これまで何度か経験した中で「もっと冷静になりたかった」という後悔がありました。

(こんな選択をしたら愛猫が悲しむかな?)(周囲の人はどう思うのかな?)と気になってしまうのも事実です。

でも、愛猫のためになる行動は飼い主さんにしか起こせません。

専門家である獣医さんのアドバイスは大切ですが、どうするかは飼い主さんの想いを反映する形で良いでしょう。

時々でいいので、あたたかい最期の迎え方について考えてみてください。

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