シニア猫に取り入れてほしい生活習慣
医学の進歩やペットフードの品質向上により、猫も長生きする時代になりました。
今では、15歳でもまだまだ元気!!という猫も珍しくないですよね。
愛猫に健康で長生きしてもらうためには、どこをポイントに気をつければ良いのでしょうか。
今回は、高齢猫の生活に取り入れてほしい習慣を6つ紹介いたします。
1.年齢に合ったフードを選ぶ
見た目は同じようなキャットフードでも、中身は違います。
それぞれの年齢層に必要な栄養や、食べやすい工夫が施されているのです。
高齢猫の食事では、関節の健康維持ができること・消化に優しいこと・腎臓に負荷がかかるリンが制限されていることが重要ポイントです。
余分な添加物が含まれていない高品質なフードが理想的なのですが、経済的に難しい場合は1つのメーカーに偏らないように配慮してあげましょう。
大体どのメーカーも年齢が表示されているので、愛猫の年齢に合ったものを購入してください。
2.水分補給を促す
猫は砂漠で生活していた動物なので、人間のように積極的に水を飲む習慣がありません。猫が腎臓病や尿路結石になりやすい理由は、まさにこれが原因です。
これらの病気を予防するには、水分補給が欠かせません。
どの年齢でもいえることなのですが、いつでも新鮮な水が飲める環境を整えましょう。
ウエットフードを好んで食べるのであれば、ドライフードと併用しながら食べさせるのも良いでしょう。
3.キャットタワーを低くする
並外れた運動能力も、加齢と共に衰えてしまいます。また、猫も高齢になると関節炎を患うことが多くなります。
若い頃は何事もなく登っていたキャットタワーも登れなくなってしまいます。
思わぬ怪我に繋がりかねないので、運動能力に応じて徐々に低くしていきましょう。
4.程よい刺激を与える
高齢になると寝て過ごすことが多くなります。
もちろん体は休めてもらって良いのですが、脳には適度な刺激が必要です。
日当たりの良い場所にも寝具を置き、ひなたぼっこをしながら鳥のさえずりが聞こえるようにすると良いでしょう。
5.自分でできることはやってもらう
足腰が弱ってきても動けるうちは動く、食べられるうちは自力で食べる。
安全面を考慮したうえで、自分でできることはやってもらう姿勢が大切です。
最初は、食事の場所もトイレの場所も変えずに見守りましょう。移動することが適度な運動になり、寝たきりや認知症予防に繋がります。
トイレの段差が大変そうになったら、小さなステップやスロープをつけて入りやすいようにしてあげましょう。
食器は少し高さを出したほうが食べやすいので、脚付きの食器や台を活用してみてください(若い猫も食器は高くしたほうが体への負担が減ります)。
6.声かけや寄り添う時間を増やす
3つ目で運動能力が衰えると紹介しましたが、視覚や聴覚などの感覚器官も徐々に弱っていきます。
今まで見えていたものが見えにくくなったり、聞こえていた音が聞き辛くなると戸惑いますし、不安になります。
不安からよく鳴くようになることがあるので、優しく声をかけ、寄り添う時間を増やしてあげましょう。
それでも激しく鳴く場合は病気が潜んでいる可能性があります。
気になる症状や行動が見られたら、早めに診察を受けましょう。
まとめ
猫は、概ね7歳を過ぎたらシニアへと移行していきます。
まだまだ若く感じられるうちから、寝たきりや認知症予防を意識していきましょう。
日常生活の小さな動作全てが良い運動になります。最初から介助をするのではなく、見守ることを大切にしてください。
ただし爪とぎや毛繕いの頻度は減ってしまうため、爪切りとブラッシングはこれまで以上に積極的にお願いします。
そして、少しでも気になる症状があれば遠慮せずに獣医さんに相談してください。
1年に1回は健康診断を受けておくと安心です。
皆様の愛猫が、楽しいシニアライフを送れますように。