キャットフードはどう選ぶ?
見た目は同じように見えてしまうキャットフード。一体何を基準に、どう選ぶべきか悩んでしまいますよね。
そこで今回は、キャットフードを選ぶ際に大切にしてほしいポイントを5つ紹介いたします。
1.原材料の確認をする
フードの候補が決まったら、必ず原材料を確認してください。
もしも次のような記載があれば、別のもの選ぶようにしてください。
- 原材料のトップが穀物類になっている
- 着色料が多い
- 「〇〇ミール」という記載が目立つ
「〇〇ミール」の例としてチキンミールの場合、鶏むね肉のような特定の部位ではなく、様々な部位を混ぜ合わせて乾燥させたものをいいます(内臓・首・脚は含まない)。
本来、猫は捕獲した生き物を部位別に切り分けて食べるわけでは無いので、混ぜ合わせた「ミール」が絶対にダメというものではありません。しかし、何がどれだけ使用されているのか分からないという意味では、少ないに越したことはないと言えます。
更に猫は、視力が弱いので食事は匂いを楽しむことをメインにしています。
つまり、見た目が美味しくなるよな着色料は不要なのです。
2.できれば小分けになったものにする
コスパは悪いかもしれませんが、品質劣化を防ぐためにも、できれば中身が小分けになったものを選ぶと良いでしょう。
食が細い猫のフードは、その中でも更に少量サイズのものを選ぶようにしてください。
先ほども紹介したように、猫にとって重要なのは風味です。風味が落ちると食いつきが悪くなってしまいます。
諸々の事情で大袋を購入する場合は、密閉できるストッカーやジップロックなどを活用して劣化を防ぎましょう。
3.年齢に合ったものを選ぶ
フードのパッケージには、年齢やライフステージが記載されています。
これは、各年齢層ごとに必要とする栄養素や配慮すべき成分が異なるからです。
多頭飼育で年齢に差がある場合は大変ですが、必ず年齢に合ったものを用意してあげましょう。
4.健康な猫は必ず総合栄養食を
猫のフードには主食である「総合栄養食」、副菜に値する「一般食(副食)」、治療を目的とした「療法食(処方食)」という3つの分類があります。
健康な猫は必ず総合栄養食を選び、メインの食事として食べさせましょう。
一般食は特別な日のトッピングや、おやつとして時々食べさせる程度に留めておいてください。
療法食は人間でいう食事制限や薬効のある食べ物のような位置付けです。獣医さんの指示なく食べさせてはいけません。
5.留守番が長い場合はドライフードを
キャットフードには、「ドライフード(通称カリカリ)」と「ウエットフード」の2種類があります。
カリカリのほうがコスパが良く、歯が汚れにくいというメリットがあります。
どちらをメインにするかは愛猫の好みとお財布事情に合わせていただいて構いません。
ただし留守番時間が長い場合は、腐敗しにくいカリカリに慣れておいたほうが良いでしょう。
直射日光を避ければ置き餌ができますし、自動給餌器を活用することも可能です。
ただし、積極的に水を飲まない猫にとっては、水分が不足しがちになることもあるので、カリカリのみを与える場合は水を飲ませる工夫もしておくと良いでしょう。
食べてくれない時の対処法
猫はマイペースなようで、とても繊細な1面を持っています。ちょっとした変化が原因で、食が進まなくなってしまうことがあるのです。
そういう時は、次のような対処法を試してみてください。
それでも食欲が落ちてしまう場合は、念の為診察を受けたほうが良いでしょう。
カリカリを温める
カリカリを耐熱皿に入れ、ラップをかけます。そして、電子レンジで10秒程度温めてみてください。
こうすることで風味が増し、自然と食欲が湧いてくるでしょう。
ウエットフードをトッピングする
通常のカリカリに、ウエットフードをトッピングしても良いでしょう。
ウエットフードは元々風味が強いので、美味しそうに感じることが多いのです。
ここで混ぜるウエットフードも、健康な猫であれば総合栄養食にしてください。
またたびをかける
ストレス緩和や、食欲増進の効果があるまたたびを活用する方法もあります。
通常のカリカリに、耳かき半分程度の量をふりかけてみてください。
初めての場合はもっと少なくても良いかもしれません。
依存性はありませんが、与えすぎは過剰な興奮を招くので要注意です。
おやつ慣れを防ぐ
嗜好性の高いおやつや、先ほどの一般食はウエットフードよりも更に風味が良く、好まれやすい傾向にあります。
普段から間食が多くなると、メインの食事が味気なくなり、食いつきが悪くなってしまいます。
猫も偏食になると体調を崩したり、糖尿病などの深刻な病気になってしまいます。
おやつ慣れはさせず、主食をしっかり摂るようにしていきましょう。
お皿を変える
人間とは異なり、猫の顔にはヒゲがあります。
ヒゲはセンサーの役割を担っているので、食器に触れることを嫌がる猫がいます。
敏感な猫は、ヒゲが触れない幅の食器に変えると食べやすくなります。
更に、首や食道にかかる負担を軽減させるために、ごはん台を使ったり高さのある器を使うなど、少し高さを出すと食べやすくなります。
まとめ
今回はフード選びのコツと、食べてくれない時の対処法について紹介いたしました。
フードは価格が高ければ高いほど良いというものではありませんが、極端に安いものは原材料の関係上、控えたほうが良いでしょう。
肉食中心である猫は、穀物の多いフードが合わないこともあります。また、アレルギー体質の場合は、フード中のアレルゲンとなるタンパク質に反応してしまうこともあります。
フードの相性で気になることがあれば、かかりつけの病院で相談してみてください。
猫はデリケートなので、ちょっとした変化で食欲がなくなることも珍しくありません。対処法を試みて、様子を見てみましょう。それでも食べなければ、すぐに病院を受診しましょう。