1.故意に驚かせる
一時期、猫の近くにきゅうりを置き驚かせるというイタズラが流行りました。飛び上がって驚く様子が人々の笑いを誘い、おもしろおかしく取り上げられていたのです。その情報に乗じて、愛猫に同じイタズラを仕掛けた飼い主さんもいるでしょう。
しかし、猫はとても繊細な生き物です。猫の目にきゅうりは「蛇」に見えるという説もあり、イタズラによって人が感じる以上に衝撃を受けてしまいます。
安全だと思っていた室内に、突如として危険な敵が現れたら、驚きすぎて猫はパニック状態になってしまうのです。ストレスを感じ、寿命に影響する可能性もあるので、猫を故意に驚かせるのは止めてあげましょう。
2.飲酒させる
猫にお酒を飲ませると、人と同様に酔っ払います。千鳥足で歩く愛猫の様子が、ユニークに感じるでしょう。人であればアルコールを分解する能力があるため、時間が経てば酔いが覚めます。
しかし猫は、お酒の分解酵素を持っていません。アルコールが無毒化されず体内に長時間残ってしまうので、中毒症状が起きて嘔吐や下痢、昏睡状態や呼吸の異常などが見られる場合もあります。
猫の体重1kg当たり約5.6mlが致死量といわれていますが、個体差がありますのでごく少量でも影響があることも。お酒は彼らにとって不必要な飲み物です。たとえイタズラであっても、猫に飲酒させるのは絶対にやめましょう。
3.人の食べ物を食べさせる
飼い主さんが食べている食べ物を、愛猫が欲しがる場合があります。特にお肉やお魚類は猫が大好きです。食卓に置いていたら盗まれた!ということもあるでしょう。
「猫が食べたがっているのだから、食べさせてあげれば…」と思うかもしれませんが危険です。なぜなら、人の食べ物は猫にとって塩分が高く、玉ねぎのような有害な食材が含まれている可能性があります。
イタズラ心で行ったとしても、思わぬところで愛猫の健康を害してしまうことがあるので、人の食べ物を食べさせるのはやめてください。
4.閉じ込める
猫は自らクローゼットなどの暗くて狭い場所に入り込みに行く生き物ですが、そのままイタズラで閉じ込めるのはやめましょう。しばらくは何の反応もせず、ゆっくりしているかもしれません。
しかし、猫が途中でお腹が空いたりトイレに行きたくなった場合、出られないとパニックになります。また、ストレスを感じて粗相したりすることも。おもしろがって閉じ込めると、逆に飼い主さんが困ることになり兼ねないのでやめましょう。
5.危険な猫のイタズラ
イタズラを仕掛けるのは、何も飼い主さん側ばかりではありません。猫も猫で、行う場合があります。かわいいだけで済めばよいですが、危険なこともあるのです。
たとえば、勝手に飼い主さんの物を漁って誤飲してしまったりストーブをいじったりすると、危ない目に遭うのが目に見えています。好奇心が旺盛な猫は危険を顧みず、イタズラしてしまうこともあるでしょう。大切な愛猫を守るため、しっかりと監督してあげてください。
まとめ
おもしろ半分に行った愛猫へのイタズラが、もし命を奪う結果になってしまったら…。そう考えると安易に行わない方がよいのがわかります。
飼い主さんにとっては軽い冗談のつもりでも、猫には多大なショックとなる可能性があることを、覚えておいてください。