ついやりがち!?病院嫌いにしてしまう行動
猫を病院へ連れて行くのは大仕事です。妙に察しが良く隠れてしまったり、診察室では抵抗ばかり。
病院が嫌いなのは当然かもしれませんが、人も猫もヘトヘトになってしまいますよね。
実は、何気ない行動の中に病院嫌いを助長させる要素が潜んでいるのです。
ここでは、猫が病院嫌いになってしまうNG行動を4つ紹介いたします。
1.慌ててキャリーケースを出す
冒頭で妙に察しが良いと紹介しましたが、これには訳があります。
まずは飼い主さんの雰囲気です。ソワソワした様子から「もしかして…」と勘づかれてしまいます。
そして、その予感が確信に変わるのがキャリーケースの存在です。
恐らく多くの飼い主さんは、通院時のみキャリーケースを出してくるのではないでしょうか。
猫はとても賢いので、「キャリーケース=嫌な場所に行く」ということを覚えてしまいます。
2.飼い主さん自身が不安になってしまう
動物病院に行くとなると、飼い主さん自身も不安になってしまいますよね。
致し方ないことなのですが、その不安な空気感が愛猫に伝わることで「なにか大変なことが起きている」と思われてしまいます。
3.獣医さんのほうに顔を向ける
いざ診察台に上がったとき「先生に挨拶しようね〜」と愛猫の顔を獣医さんに向けていませんか?
子どもが小児科のお医者さんを怖がるように、猫にとって獣医さんは苦手な存在です。
視力が悪いので顔を認識するのは困難ですが、声やにおいなどを手がかりに担当の先生だということは理解できています。
4.キャリーケース頻繁に開ける
移動中や待合室で待機している間、気になるからといって頻繁にケースを開けていませんか?
これはとても危険なので控えてください。
外出中は突然の物音に驚く機会が増えます。パニックになって脱走してしまう可能性が高まるのです。
猫は狭い場所が落ち着くので、慣れない場所となるとキャリーケースの中が安心できます。周りが見えないように覆いをかぶせても良いでしょう。
ケースを開けるのは最低限の機会に留め、後はそっと覗く程度にしておきましょう。
上手に通院するコツ
いくら苦手な場所とはいえ、動物病院は避けられません。
そこで、先ほどのNG行動を踏まえて、動物病院に上手に通うコツを紹介いたします。
キャリーケースで遊ばせる
キャリーケースを特別な場所にするのではなく、生活の一部にしてしまいましょう。
蓋を開けておき、普段から隠れて遊ばせたり、おもちゃを投げ入れたりすると良いでしょう。
キャリーケースへの苦手意識を克服することは、災害時にも役立ちます。
診察中は飼い主さんに注意を向ける
大嫌いな環境でも、飼い主さんがそばにいれば安心です。
なるべく獣医さんのほうに顔を向けず、飼い主さんに注意を向けさせましょう。
診察の邪魔にならない程度に声をかけて、撫でると喜ぶ部位を撫でながら落ち着かせるように意識してみてください。
抵抗しても叱らない
診察中は獣医さんに威嚇してしまったり、抵抗することが多いでしょう。
また、その分時間がかかってしまい、飼い主さんとしては焦りが出てくるかもしれません。
それでも、愛猫を叱らないでください。パニックになって余計に暴れてしまう恐れがあります。優しくなだめてあげましょう。
飼い主さん自身が落ち着く
先ほども紹介したように、飼い主さんの不安や緊張感は猫に伝わってしまいます。まずは飼い主さん自身がリラックスしましょう。
体調不良で病院に行く場合は、愛猫の身に何が起きたか・どのような症状なのか・それはいつ頃からなのかなど、伝えたいことを予めメモしておくと良いでしょう。
深呼吸で気持ちを整え、できる限り普段通りに接するように心がけてください。
まとめ
猫がますます病院嫌いになる要因は、キャリーケースの位置づけが鍵を握っていそうですね。
元々は狭い場所が落ち着くと感じられる動物なので、普段の生活の中で上手に活用していきましょう。
そして、何よりも飼い主さん自身が心に余裕を持って出かけられるようにしてください。
前もって症状を病院に伝えておいたり、メモを書いておくことによってどう話そうかという不安だけは解消されるでしょう。
通院の際はケースの蓋を確認し、脱走しないように気をつけてくださいね。
頑張った後はたくさん褒めて、ゆっくりと休ませてあげてください。