猫をトラブルに巻き込むことも!『春の行事』の絶対NG事項5つ

猫をトラブルに巻き込むことも!『春の行事』の絶対NG事項5つ

春には様々な行事がありますね。実は、気をつけないと猫に危険が及ぶものもあるのです。今回は、春のイベントで注意すべきポイントを紹介いたします。

SupervisorImage

記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

春の行事に潜む危険

ひな祭り

ひな祭りやお花見、端午の節句など、春には様々な行事がありますよね。

愛猫とも一緒に楽しみたいところですが、いくつか気をつけてほしいことがあります。

ここでは、春の行事で注意してほしいポイントを5つ紹介いたします。

1.ひな人形を無防備にする

毎年ひな人形を飾るご家庭も多いでしょう。代々受け継がれているものを大切にしている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

残念ながら、猫にはひな人形の価値がわかりません。細かなパーツや動きのあるパーツがおもちゃに見えてしまいます。

以前、髪がグチャグチャになってしまったひな人形が話題になりましたよね。筆者も思わず笑ってしまいましたが、笑い事では済まないケースもあります。

最も危険なのは誤飲です。最悪の場合は死を招く恐れがあります。

ひな人形自体を守るためにも、猫が出入りしない部屋に飾るか、いたずら防止の柵などを用意しましょう。

2.五月人形に飛び乗ってしまう

ひな人形と同様に、五月人形の兜も興味の対象になります。

こちらもパーツの誤飲に気をつけてほしいのですが、ガラスケースに入っている場合も危険が潜んでいます。

それは飛び乗ってしまうことです。特に高い場所から飛び移れる位置に設置すると、ガラスが割れ大怪我に繋がります。

キャットタワーや棚の上から降りる導線に設置しないように注意してください。

3.お花見で脱走する

お花見も楽しみなイベントの1つですよね。せっかくなので愛猫も一緒にと考えている方もいらっしゃるでしょう。

もちろん飼い主さんが一緒であれば大丈夫なのですが、脱走のリスクがあることを常に意識してください。

猫は音に敏感なので、ちょっとした声などに驚いて飛び出してしまう恐れがあります。

お花見に連れていく場合は必ずハーネスを着用し、ケース本体と繋いでください。

写真撮影を行う際は静かな場所を選び、終了したらすぐにケースに入ってもらいましょう。そしてほとんどの猫にとっておうち以外の外の騒がしい場所はストレスの原因になりうる可能性があることも忘れないでください。

4.花を食べる

猫と梅の花

春はお花を飾る機会も多いでしょう。

猫と花のコラボレーションは美しいですが、これもまた命に関わる恐れがあります。

特に危険なのはユリ科の植物です。これは、花瓶の水を飲んだだけでも死に至るほど、猫にとっては有害になります。

ウメやモモの花も、ユリ科ほどではありませんが危険です。猫がいる部屋には飾らないようにしましょう。

5.人間の食べ物・お酒の摂取

ひな祭りや端午の節句以外にも、春はお祝い事が多い季節です。卒業や入学のお祝いにはご馳走が並び、お酒も欠かせません。

猫が美味しそうなにおいに釣られて、うっかり口にしてしまう可能性も十分にありえます。

アルコールはもちろん、人間用に味付けされたものはそれだけで害になります。

一緒にお祝いする際は、同じタイミングでご飯タイムにするなどの工夫をしてみてください。

まとめ

桜と猫

春の行事の中にも、やはり危険が潜んでいましたね。

猫ならではの好奇心と遊び心が、思わぬ怪我や事故を招いてしまいます。

とはいえ、行事自体を諦める必要はありません。愛猫の興味の幅に合わせて、安全対策をすれば良いのです。

猫も人も一緒に、春の訪れを楽しみましょう。

最後に余談ですが、筆者宅の猫はひなあられを食べる筆者が不思議でならないようです。きっとカリカリを食べていると誤解しているのでしょうね。

ひなあられは糖分があるので、興味を持つ猫は気をつけてくださいね。

スポンサーリンク