「要求鳴き」って?
何か要求がある時、猫は飼い主に行動で示すことがありますが、鳴いて訴えることも多いです。
「ニャーン」「ニャオ」などと、高めの声で訴え続けます。これが「要求鳴き」です。
要求が叶えられるまで鳴き続けることがあり、困ってしまうことも。
猫が要求鳴きをしていたら、何を求めているのか見極め、必要な要求なら応えてあげることが望ましいです。
ただし、いつでもどんなことでも要求に応えるのが、よいことではありません。
何を要求しているのかによって、対処方法を変える必要があるのです。
1.お腹がすいた
お腹がすくと、飼い主にごはんの催促をすることがありますね。
飼い主がフードを与えるのを忘れていたり、いつものごはんの時間であればフードを食べさせてあげましょう。
ただし、鳴くからといっていつも以上にフードを与えたり、鳴くたびにおやつを食べさせていたら肥満を招いてしまいます。
鳴くことでごはんやおやつがもらえると覚えてしまうので、おねだりが頻繁になることも考えられます。
深夜や早朝など、いつでも鳴いて訴えるようになってしまうことも。
ごはんやおやつを与える時間は決めておき、それ以外の時の要求鳴きには応えないようにしましょう。
2.部屋の外へ行きたい
トイレや他の部屋に行きたいのにドアが閉まっている時に、ドアを開けてほしくて鳴くことがあります。その場合は、すぐに開けてあげましょう。
しかし、室内飼いの猫が屋外へ行きたがったり、猫にとって危険なものがある部屋に入りたがるなどの要求には、断固として応えないことです。
また、トイレに行ったものの、トイレが汚れていると嫌がって鳴くこともあります。
トイレが汚れていたら、掃除してあげて下さいね。
3.遊んでほしい
飼い主と一緒に遊びたくて、要求鳴きをすることがあります。
お気に入りのおもちゃをくわえて持ってくることもあり、その場合は遊んでほしいのだなとすぐにわかりますね。
このような時は、できるだけ遊んであげましょう。
猫はすぐに疲れてしまうので、10~15分も遊んであげれば満足します。
また、鳴きながらしっぽを立てて近づいてくる時や、頭をスリスリと擦りつけてくる時は甘えています。この場合も、たくさん構ってあげて下さいね。
まとめ
すべての要求にその都度応えていると、猫は「鳴けば何でも要求が叶う」と覚えてしまいます。
応えられない要求は無視して「鳴いても要求は叶わない」と学習させることも必要です。
飼い主は、応えてあげるべき要求か、応えない方がいい要求かを判断して対処することが大切になります。
それには、猫が何を言いたいのか理解しなければなりませんね。
猫の言葉はわからないので困ってしまうこともありますが、猫は鳴きながらその要求を示す行動をしていることが多いです。
ごはんや水がほしいなら食器の前で鳴いていたり、外へ行きたいならドアの前で鳴くという感じです。
要求鳴きに応えてあげるべきかどうか、猫の様子をよく観察してみて下さいね。