人も猫も長生きの時代に!!その分困ることも…
「人生100年時代」という言葉は、もはや人間だけの話ではありません。
猫も人間の年齢に換算すると70代や80代、100歳近くまで生きる時代になっています。
とても喜ばしいことなのですが、現実はそう甘くありません。長生きできるからこその問題がつきまといます。
猫と人が共に老化してしまった時、起こりうる困り事をあげてみます。
1.飼い主さんの体力が限界になる
愛猫という存在を支えに、たとえ心が健康であっても体は確実に衰えてしまうものです。
愛猫も同様に、10歳を過ぎたあたりから徐々に老化が始まります。
そうなると、最終的には介護が必要になります。
猫は体が小さいとはいえ、寝返りや排泄、食事の介助を全てこなすとなると重労働です。
飼い主さんの体力が限界になってしまう可能性があります。
2.入院中のお世話問題も
高齢者になると、緊急入院が必要になることも増えるでしょう。
飼い主さんが不在の間、愛猫のお世話を誰かに託さなければなりません。
3.飼い主さんが先に旅立ってしまうことも
あまり考えたくないことですが、飼い主さんが先に旅立ってしまうこともありえます。
突然のお別れに悲しんでいる余裕はなく、愛猫はひとりぼっちになってしまうのです。
「もしも」に備えられること!
3つの高齢問題は、いずれも深刻な話ですよね。
今は若くても、将来的にはそうなるかもしれない猫好きさんは多いでしょう。
そこでここからは、もしもの時のために備えられることを紹介いたします。身近に高齢の飼い主さんがいらっしゃったら、教えてあげてください。
愛猫の情報をまとめておく
愛猫の生年月日・既往歴・性格・普段食べているフードの種類・特に気を配ってほしいことなどをまとめておくと良いでしょう。
肝心の記録がいざという時に見つからないと困るので、誰でも分かる場所で保管してください。
愛猫の生活費を蓄えておく
やりくりが大変だと思いますが、万が一の時備えとして愛猫の生活費を貯金しておくと安心です。
後ほど紹介しますが、この蓄えが役に立つ可能性が高いのです。
短期のお世話を依頼できる人(場所)の確保
数日間の入院など、短期間だけ家を空けることも多いでしょう。この期間だけお世話をお願いできる方を探しておいてください。
人が難しいようであれば、場所を検討してみてください。
ペットシッター・ペットホテル・かかりつけの動物病院などをあたってみると良いでしょう。
将来の飼い主さんを探す
病気でどうしてもお世話が困難になった、もしくは先立ってしまうことに備えて、最終的に引き取ってくれる方も探しておくと安心です。
見当がつかないと悩んでいる方は「ペット信託」も視野に入れてみてください。
詳細はここでは割愛しますが、先ほど話した貯蓄がここに生かされます。
シンプルに説明すると、愛猫にお金を残し、行政書士などが監督したうえで新たな飼い主さんに託すというシステムです。
飼い主さんの気持ちに添える方が責任をもってお世話をしてくれます。
中には「里親探しプラン」を設けている機関もあるので、里親さんが見つからない場合も参考にしてみてください。
まとめ
猫と人の高齢問題、まさに「明日は我が身」といっても過言ではないお話でしたね。
この記事は若い方も読まれることを想定し、将来的なプランという意味合いも込めて書かせていただきました。
もちろん高齢の方もいらっしゃるでしょう。気が重い話かもしれませんが、愛猫の幸せのためにできそうなことを検討してみてください。
高齢者が猫と暮らすこと。それは決してネガティブなことばかりではないと思います。
心が若々しくなったり、愛猫のために健康でいようという生きる目標ができるからです。
現状ではペット信託や老犬・老猫ホームなどが最後の砦になりますが、個人的には一緒に入居できる老人ホームが増えてくれることを願うばかりです。