猫の鼻血が出る原因や対処は?
猫も人間と同じように、何らかの異変がからだに起きて鼻血を出すことがあります。
そもそも何故猫は鼻血を出すことがあるのか、その原因や考えられる病気、正しい対処法などを今回は紹介していきます。
本記事を読んで、愛猫が急に鼻血を出した時でも冷静に対処できるように、参考にして頂けるととても嬉しいです。
それではさっそく解説してまいります。
1.猫風邪による鼻血
猫風邪とは、ヘルペスウイルスやカリシウイルス、クラミジアといった細菌やに感染することによって起こる風邪のような症状のことを指します。
主にくしゃみや鼻水、目やに、口内炎、ひどい場合は熱や咳といったような症状が出ることが多いです。
特にくしゃみや鼻水などの鼻に関する症状が出ている場合、鼻腔内の粘膜が傷ついてしまい、鼻血を出すことがあります。
猫風邪は感染した細菌やウイルスによって治療薬は異なります。
しかし、基本的には動物病院で抗ウイルスの効果がある薬の投与や点滴、抗生物質などの投与を行なって治療することが多いです。
そのため、愛猫に風邪の症状が出ている時は、まずは動物病院に連れていきましょう。
2. 鼻への異物混入や刺激による鼻血
小さいゴミなどが鼻に入って鼻水やくしゃみなどの症状が出てしまい、粘膜が傷ついて鼻血を出してしまうケースもあります。
このような場合は、原因となっている異物が取り除ければすぐに解決することが多いです。
鼻血も一時的な場合が多いですが、時間が経つのに鼻水やくしゃみ、鼻血が治らない時もあるかもしれません。
そんなときは、かなり大きな異物が混入していたり他の原因も考えられるため、すぐに動物病院で診てもらいましょう。
3. 血液の凝固異常による鼻血
血液は通常、空気に触れることによって固まっていく作用があります。
しかし、この固まる作用(凝固作用)に異常がある場合、鼻腔内に出来た小さな傷がすぐに塞がらず、鼻血となって出てしまうケースもあるのです。
凝固異常がある場合、鼻に限らず、からだに出来た小さな傷がいつまでも塞がらない、凝固がかなり遅いといった症状が見られる傾向にあります。
そのため、できるだけ早く動物病院で診察を行なってもらうようにしましょう。
4.歯周病による鼻血
歯周病といえば口腔内の病気なので鼻血のイメージはあまりないかもしれません。
けれども歯周病が進行すると、鼻のほうにまで炎症が広がって鼻血に繋がることもあるのです。
猫は歯周病になりやすい生き物なので、こまめに口の中をチェックしておきましょう。
さらに、歯石や歯垢が溜まっている場合は早めに取り除くように心がけましょう。
5.鼻腔内腫瘍による鼻血
中年齢以降の猫では鼻腔内の腫瘍にも注意が必要です。猫で比較的多いリンパ腫などの悪性腫瘍が鼻の中に発生し、そこから出血することがあるのです。
鼻から眉間にかけて腫れ上がってくるなど、顔の形が変形してきたら一目瞭然ですが、そうなる前に、原因不明の鼻出血などがある場合は動物病院を受診しましょう。
診断にはCT検査や組織生検など、特殊検査が必要となります。
まとめ
猫の鼻血は、猫の身体が不調を訴えているサインともいえます。
放置してしまうと、さらに病気の症状が悪化してしまう可能性もあります。
そのため、猫の鼻血を発見したら、早めに動物病院で診察してもらうなどの行動をとるようにしましょう。