猫が『トイレの砂』を散らかす3つの原因と対策

猫が『トイレの砂』を散らかす3つの原因と対策

猫のトイレの周りに砂が散らかって掃除が大変!なんて悩みを抱えている飼い主は多いのではないでしょうか?猫がトイレの砂を散らかすのには、必ず原因があります。なぜ、猫はトイレの砂を散らかしてしまうのでしょうか。対策もご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

1.砂が肉球の間に挟まってしまうため

猫とトイレと床に落ちている砂

トイレに入った際に、猫の肉球の間に砂が入り込んでしまいます。

そのままトイレを出ると、肉球に挟まっていた砂がポロポロと落ちて、周囲を汚してしまうのです。

特に、粒が小さい砂は肉球の間に挟まりやすくなります。

ある程度大きさのある砂の方が挟まりにくく飛び散りを抑えられるので、砂の粒の大きさの変更を検討してみてはいかがでしょうか。

2.落ちた猫砂で遊んでしまうため

トイレを除く2匹の子猫

やんちゃ盛りの若い猫は、何でもおもちゃにしてしまいます。

トイレのそばに落ちていた砂でさえもおもちゃにしてしまうんですね。

転がして遊んでいるうちに、さらに周辺に広がってしまいます。こうなると、広範囲の掃除をしなければなりません。

粒が大きい砂はおもちゃになりやすいので、この場合は粒が小さい砂の方が良いかもしれません。

また最近では食べても大丈夫な成分で作られた砂も売られていますが、砂を食べてしまったりしないように気を付けましょう。

3.トイレが小さいため

小さなトイレの中の猫

猫用のトイレが小さいと、砂をかいた時にどうしても外へ飛び出してしまいます。猫も窮屈で使いにくいかもしれません。

猫の体の大きさに合ったサイズを選ぶことは、とても重要なのです。

理想は、猫の体の大きさ(頭からしっぽのつけねまで)に対して1.5倍以上の大きさと言われています。

砂の散らかりを防ぐには?

ドームタイプのトイレから出てくる猫

猫は自分のにおいを消すために、排泄物に砂をかけます。

これは、外敵や獲物に見つからないための野生時代からの習性なので、やめさせることはできません。

砂が飛び散るのを防ぐには、トイレや砂を工夫することが対策になります。

猫の体の大きさにあったサイズのトイレにするだけでも、周囲への飛び散りは減らすことができます。

また、縁が低いオープンタイプのものだと散らかりやすいので、カバーつきやドームタイプのトイレを使用するという方法もあります。

ただ四方を囲まれることを嫌う猫ちゃんも多いので気を付けましょう。

トイレ周り専用の囲いやマットも販売されていますので、これらを利用してもいいでしょう。

猫砂も、小さくて軽いタイプは飛び散りやすいです。粒が大きく重量があるものの方が散らかりを防げます。

トイレや砂を変更する際は、猫が慣れるまで様子を見ましょう。

砂を替える場合は、今まで使っていた砂に新しい砂を少しずつ混ぜていくといいですよ。

まとめ

上から入るタイプのトイレの中からこちらを見上げる猫

トイレの砂の散らかりは困ってしまうものですが、対策することで大幅に抑えることが可能です。

猫がなぜ砂を散らかすのか、その原因を探り、猫に合ったトイレや砂に替えたり、カバーを使うなどして予防しましょう。

ただ、以前より頻繁にトイレに行くようになったり、トイレに行っても排泄しないなど、様子がおかしい場合は病気が隠れていることもあります。

気になることがあれば動物病院で診てもらって下さいね。

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