猫に『節分の豆』は危険!3つのリスクと愛猫と豆まきを楽しむ方法4つ

猫に『節分の豆』は危険!3つのリスクと愛猫と豆まきを楽しむ方法4つ

節分といえば豆まき、そして豆まきの豆といえば一般的には煎り大豆です。猫が口にしやすいサイズで食べて平気な猫もたくさんいますが、中には体調不良になる猫も…。楽しい節分を楽しいまま終わらせるために、安全かつ猫も喜ぶ豆まきの方法をご紹介します。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

煎り大豆のリスクとは?

おかしな顔をしているメインクーン

1.消化不良

猫の身体にもいい良質なたんぱく質を含む大豆ですが、食べさせるなら茹でて柔らかくしたものを。

煎り大豆好きな猫もいますが、そもそも硬くて乾燥した煎り豆は内臓への負担が決して少なくないのです。

2.のどにつまらせる

たまにドライフードでものどにつまらせることがありますが、乾燥しきった煎り豆ものどにひっかかりやすいのです。

パラパラ落ちてくる豆に興奮して急いで豆を口にすれば、つまる可能性がぐっと上がってしまいます。

3.アレルギー

アレルギーの症状は痒みだけではありません。

豆まき後に下痢・嘔吐などの症状が出れば消化不良を真っ先に疑うでしょうが、もしかするとアレルギーの可能性もあります。

猫と楽しむ豆まき方法4つ

赤鬼の面と殻付きピーナツ

1.殻付きピーナツをまく

地域によっては節分で殻付きピーナツをまくのだとか。

回収が簡単で部屋が汚れにくいだけでなく、軽くてカラカラ音がするので猫のおもちゃにピッタリです。

ただし中身のナッツ部分には大豆と同じリスクが潜んでいます。

うっかり踏んで中身が出ないよう気をつけましょう。

2.袋入り大豆をまく

最近神社でまかれる福豆は、汚れないよう小袋に入っていることが多いようです。また節分でお菓子やお金をまく地域は決して珍しくないのだとか。

家で豆をまくときも小袋入りを準備して、猫のおやつ袋と一緒にまくのはいかがでしょう。

準備する楽しみと拾う楽しみがあり、場が盛り上がるのではないでしょうか。

3.ドライフードやおやつをまく

カリカリをキャッチし損ねた茶トラ

豆の代わりにドライフードやおやつをまくのもおすすめです。

派手にまいたら猫たちは大喜び。目をキラキラ輝かせながら部屋中拾ってまわるでしょう。

4.おもちゃで景気づけ

キャットフードを投げると若干クズが散らばります。夜中の掃除が難しい場合は、豆の代わりに猫の好きなおもちゃを投げてみましょう。

そのまま遊びに突入したらそれもよし。節分ですからこの日だけは「福は内!」のかけ声で一緒に厄を払いましょう。

まとめ

笑った赤鬼人形と升煎り大豆

猫も家族の一員ですから、節分も一緒に楽しみたいもの。

ただし節分の豆である煎り大豆は、猫が口にするとあまりいいことがありません。

フード以外食べない猫ならいいのですが、転がる弾みで興味を持たれては困ります。

そんなリスクを負うくらいなら、最初から安全なもの、猫が喜びそうなものを投げるほうが安心です。

家族一緒に楽しい節分の思い出作り。今年は豆に一工夫加えてみてはいかがでしょうか。

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