1.一度ウイルス感染した猫
猫カゼとは、ヘルペスウイルスやカリシウイルス、クラミジアなどのウイルスや細菌による病気の総称です。
ヘルペスウイルスとカリシウイルスは一度感染すると症状が治ってもウイルスが体内に留まります。免疫力が下がったときに猫カゼが再発するので、気をつけてあげなければいけません。
猫カゼは他の猫にも移りやすいため、未感染の猫とは一緒にしない方がよいでしょう。飼い主さんや他の種類の動物への感染はありません。
2.子猫や老猫
子猫や老猫は免疫力が低い場合があり、猫カゼにかかりやすいです。猫は生後2ヶ月までは母猫からもらった免疫がありますが、それ以降はほとんどなくなってしまいます。そのため、猫カゼにかかりやすいです。
野良猫はかなりかかっている確率が高いため、保護したときは注意しましょう。子猫が猫カゼにかかると重症化しやすく、失明や重篤な肺炎などで命を失う可能性もあるのですぐに治療を受ける必要があります。
また、老猫になると体力も免疫力も衰えてきます。まだまだ若くても持病があると猫カゼにかかりやすいので、栄養バランスのとれた食事や気温の管理をしっかりと行い、体調を崩さないように注意してあげてください。
3.季節の変わり目
季節の変わり目に体調を崩す方は多いと思いますが、猫も同じです。気温などの変化に体が順応しづらく、猫カゼをひく可能性が上がってしまいます。食事や室温などに気をつけてあげてください。
気候の変化によるストレスも猫カゼの原因となりえます。適度な運動、たまのおやつなどでうまく解消させてあげましょう。
4.環境の変化
猫は環境の変化に敏感なので、引っ越しや大規模な模様替えなどによる環境の変化でストレスを感じます。できるだけ模様替えなどを行わない方がよいですが、どうしても必要な場合はなるべくストレスを感じないように工夫してあげてください。
例えば、引っ越しの際はなるべく新居を愛猫の匂いで満たしたり、模様替えは少しずつ行ったりなど少しの工夫でストレスを軽減できるはずです。
5.予防するには?
猫カゼを予防するのに有効なのは、ワクチン接種でしょう。定期的に行うことで効果がありますが、副反応もありますので慎重に検討してください。
また日頃、健康的な生活を送らせることも大切です。栄養バランスのとれた食事や適度な運動、ストレスの少ない暮らしを心がけてあげてください。
飼い主さんが外で野良猫などに触れ、そのまま愛猫に触って移してしまう場合もあります。他の猫を触った場合は必ず手をキレイに洗いましょう。
まとめ
実際猫カゼが命に関わる症状を引き起こすことは少ないですが、それでも愛猫に負担がかかるのは間違いありません。辛そうな姿を見たい飼い主さんはいないでしょう。なるべくかからないようにしてあげてください。