猫の『寝不足』に注意!原因や症状・対策4つ

猫の『寝不足』に注意!原因や症状・対策4つ

毎日半日以上寝ている猫にとって睡眠の質は重要です。不足すれば健康問題が発生しますし、何か問題が起きているからこそ寝不足になっているのかもしれません。それでなくても寝不足の症状は分かりにくいもの。猫の場合はどうやってチェックすればいいのでしょうか。

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記事の監修

日本獣医生命科学大学卒業。北海道の大学病院で獣医師として勤務。一般診療をメインに行いながら、大学にて麻酔の研究も並行して行う。「動物と飼い主さんに寄り添った治療」を目標に掲げ、日々診療に励んでいます。

猫がよく眠れなくなる原因は?

あくびをするサバトラ

猫が眠れなくなる原因として、室温はとても大切なポイントのひとつです。暑すぎても寒すぎても猫はぐっすり眠れません。

また普段と違う場所や来客、近所の工事の音なども熟睡を妨げます。

さらに仲のいい同居者(人や犬猫)の外出・死去などでは寂しさや不安から眠れなくなりますし、病気や怪我で痛みなどの不快感があれば当然眠りは妨げられます。

猫の寝不足の症状

布団から顔と左手を出す猫

寝不足原因がストレスの場合は、

  • すぐ怒る
  • イタズラが増える
  • 人や同居動物に八つ当たりする

などでストレス発散を試みたり、安心を得るために

  • 必要以上につきまとう
  • 甘え方が激しい

などの行動変化が見られます。さらに、

  • 日向を避ける
  • 物陰に隠れて出てこない
  • すぐ目を覚ます
  • 食欲低下

などの症状になると深刻で、原因には怪我や病気、メンタルダメージが考えられます。

猫の寝姿から見る熟睡判断

毛布を被せられて寝ているキジトラ白

寝姿からも、猫の睡眠状況が判断できます。例えば、

  • 四肢を投げ出している
  • ヘソ天気味の仰向け
  • アンモナイトのように丸まる
  • 明るい場所が好き

などはぐっすり眠る体力があり、環境に順応しているときの姿です。

逆に「香箱」や「スフィンクス座り」などうずくまった姿勢が圧倒的に多く、暗い場所を好むときには、調子が悪いか安心できていない可能性があります。

眠れない猫の寝不足対策4つ

膝上でアゴを撫でられてご機嫌な茶トラ

1.当然ですが、取り除けるストレス原因は可能な限り取り除きましょう。

2.ストレスが排除しきれない場合には、今よりさらに快適な隠れ家的寝床を用意します。

3.その上で大切なのが「飼い主さんとの時間」。遊びで身体を動かせばそれだけで快眠に繋がりますし、気を紛らわせることも可能です。安心感やいたわりの気持ちも伝わりますので、様子を見つつ少しずつ遊びに誘いましょう。また好きな猫ならブラッシングもおすすめです。

4.病気や怪我の場合も落ち着いて眠れるベッドが不可欠ですが、まずは治療第一です。治療が進めば深い眠りが訪れますし、ぐっすり眠ればそれだけ快復力がアップします。

まとめ

あくびをする猫

猫は1日の大半を眠りに費やす超ロングスリーパーですので、寝不足は猫にとって大敵です。

しかし猫は寝不足を訴えるすべを持ちません。

そのため、寝不足と判断するには、猫の行動変化に着目し、環境変化にも敏感になる必要があります。

さらに猫の寝姿観察も役に立ちます。

実は何気ない愛猫写真は、とても優れた観察日記です。

ぜひ携帯やパソコンのアルバム機能やSNSに愛猫の寝姿もコレクションして、ときどき見返してみてくださいね。

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