キャットフードにも理想の温度がある!
キャットフードといえば、常温で食べさせるイメージがあるでしょう。
もちろん食べてくれればそれで問題は無いのですが、もっと美味しくなる理想の温度があるのです。
それは、ズバリ「38℃」!
そう、猫の体温と同じくらいの温度です。
また冬場はウエットフードが冷たくなりやすいので、温めることでお腹にも優しくなるでしょう
しかし、実はそれ以外にもこの温度が示す重要な意味があります。
次の項目で詳しく紹介いたします。
なぜ38℃?そのポイントと温め方
38℃という温度は、猫のご飯にとって「魔法の温度」といえるかもしれません。
その理由や、温かいご飯を作るコツを6つ紹介いたします。
1.新鮮な獲物の温度は38℃!
猫は本来、狩りをする動物です。
捕獲したばかりの獲物にはまだ体温かさが残っています。その温度が大体38℃適度なのです。つまり、38℃くらいの温かい食べ物は新鮮であることを意味し、冷たいフードは、猫にとって新鮮味のなくなった魅力的ではない食べ物と認識されるのかもしれません。
また、冷たい食べ物は仕留めてから時間が経っていることを意味し、猫にとっては腐敗を恐れて食べたくない、と思わせてしまうこともあるかもしれません。
2.香りが増す
猫はグルメ、というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、実は味音痴と言った方がいいかもしれません。
その理由は、味を感じ取る味蕾の数が人間の10分の1程しかなかったり、猫は甘味を感じないと考えられているからです。ただ、うま味(アミノ酸)には人間よりも敏感かもしれないそうです。
どんな味を感じられるか、どの味に敏感かは、その動物が何を食べるべきか、または何を食べてはいけないかを判断するためには大事なことですが、猫にとっては口に含んでから分かる味よりまず、食べ物の「香り」が重要となるそうです。
猫の嗅覚は人間よりもはるかに優れています。食べ物から漂ってくる香りはとても食欲をそそるのでしょう。
同じフードでも、温めることで香りが増し、猫にとってはより魅力的な食べものとなります
3.ふやかす時には熱湯を注がない
ドライフードを温める手段の1つに、お湯でふやかす方法があります。
なお、お湯でふやかす方法の鉄則は「熱湯を注がないこと」です。
熱湯をかけてしまうと、フードに含まれるビタミン類が壊れてしまいます。30~40℃程度のお湯でふやかしましょう。
ドライフードをふやかして与えるのは、離乳食を卒業したばかりの子猫や硬いものが食べられなくなったシニア猫にも適しているでしょう。ただし、「歯が汚れやすくなる」というデメリットがあるので気をつけましょう。
さらに、硬いものが食べられなくなったシニア猫にも適しています。
ただし健康な成猫の場合は、「歯が汚れやすくなる」というデメリットがあるので気をつけましょう。
4.電子レンジで温める
ドライフードを電子レンジで短時間温めると、香りがたちやすくなるだけではなく、よりカリカリにしてあげることができます。
耐熱容器に入れ、軽くラップをかけて人肌程度に温めましょう。ドライフードは水分量がとても少ないため、温め過ぎるとすぐにこげますので、様子を見ながら少しずつ温めてください。
5.ウエットフードを温める際は火傷に注意
ウエットフードは次のような方法で温めることができます。
- 缶詰やパウチごと湯煎する
- 食べる分だけジップロックで湯煎する
- 電子レンジで温める
いずれの方法もすぐに高温になりやすいので、温めた後は温度が均一になるようにしっかりとかき混ぜ、人肌程度になるまでしっかりと冷ましましょう。
6.「ドライ+温めたウエット」もアリ!
通常のドライフードに温めたウエットフードをトッピングしても良いでしょう。
ウエットフードは水分が多いので、水分補給にもなります。
まとめ
常温のご飯も猫が食べてくれば良いですが、38℃程度に温めると尚良いことが分かりました。
お腹に優しい、本能が刺激され猫の食欲がそそら満たされるなど、様々なメリットがありましたね。
寒い時期や、少し食欲が落ちているときに試してみてください。今回、理想の温度は38℃とご紹介しましたが、温度計で正確に38℃を測る必要はありません。指や手のひらで触ってほんのり温かい程度、人肌と同じくらいだな、と感じる温度にしてあげれば大丈夫です。
ちなみに猫が大好きなあの半液状のおやつも、冬場は手の温もりで温めてから食べさせてあげるとより良いでしょう。