鼻詰まり
猫の鼻の中に、粘度の高い鼻水が溜まっている可能性があります。通常、鼻腔内には湿潤性を保つために粘液が分泌されているのですが、鼻炎などでその量が増えると鼻水として出てきます。
サラサラであれば排出されます。ですが何かしらの理由でドロドロになると鼻の中にとどまってしまい、鼻詰まりとなって呼吸をするたびに音が鳴るのです。愛猫が辛い思いをしているかもしれませんので、早急に対応してあげましょう。
治療すればすぐによくなる場合もあります。感染症が原因の可能性もありますので、鼻詰まりがひどいようなら、動物病院を受診しましょう。
運動後
激しい運動をした後に猫の鼻が鳴ることがあります。呼吸が荒くなることが原因です。
人は口でも息をしますが、猫はほとんどの場合鼻呼吸をしています。呼吸が荒いときも鼻にしか空気が通らないため、音が鳴ってしまう場合があるのです。
これは一時的なもので異常ではありません。呼吸が落ち着いてくれば、音もしなくなるでしょう。
いびき
いびきで鼻が鳴ることも。睡眠中に鼻の中が狭くなり、音が鳴ってしまうのです。空気が通りづらくなるため、呼吸をするごとにいびきをかきます。
単なるいびきなら、鼻水など他の症状は見られません。ですがそれ以外の場合は病気が原因の可能性もあります。肥満猫は脂肪で気道が圧迫され、いびきが出る場合も。
病気
猫の鼻が鳴るときの病気として考えられるのが「腫瘍」「猫風邪」「口の中の疾患」「アレルギー」などです。音が鳴るまでに詰まってしまうと匂いを感じとれず、ご飯を食べなくなる可能性があります。
病気は早く治るに越したことはありません。栄養状態などに気を配ってあげてください。
猫種
猫種によっては鼻が詰まりやすく、音が鳴ってしまう場合があります。いわゆる「鼻ペチャ」と呼ばれる種類の猫です。たとえば、ペルシャやエキゾチックショートヘアなどが該当します。
これらの猫は鼻の中の空間が狭く、「鼻孔狭窄症」と呼ばれています。ひどくなると呼吸がしづらくなったりと日常生活に支障をきたします。
手術によって鼻の穴を広げ、空気の通りをよくできることもあります。愛猫も呼吸が楽になりますので、かかりつけ医に相談してみてもよいでしょう。
まとめ
愛猫の鼻が鳴っていたらかわいい反面、心配にもなります。異常があるときは早めの対処が必要です。
一時的な場合もあるので、それは心配いりません。しかし、ずっと鳴っているようなら何かしらの異常がある可能性があります。その際は動物病院を受診しましょう。