猫が心地よく感じる音・不快に思う音
人間と同様に、猫にとっても音は欠かせない存在です。
猫はどのような音を好み、どのような音を不快に思うのでしょうか。いくつか挙げてみます。
1.袋のカサカサ音を聞くと心が踊る
狩りの経験がない家猫にも狩猟本能があります。
袋がカサカサと音を立てていると、獲物が潜んでいるのではないかとワクワクするようです。
2.鳥の鳴き声好き
猫は鳥の鳴き声も好みます。理由は袋と同じ。狩猟本能をくすぐる存在なのです。
バードウォッチングは程よい刺激になります。脱走に注意しながら、窓辺で過ごせるようにしてあげると喜ぶでしょう。
3.飼い主さんの声は特別な存在
猫は、飼い主さんと他人の声を聞き分けることができます。また、声だけで飼い主さんを想起することもできます。
中には、飼い主さんに名前を呼ばれるだけでゴロゴロと喉を鳴らして喜ぶ猫もいます。
そんなとき、おしゃべり好きの猫は「ニャー♪」と相槌を打って会話を楽しみます。
犬のように大きなリアクションはなくても、大好きな人の声は特別な存在です。
診察を受けている最中も、撫でながら優しく声をかけてあげると落ち着くでしょう。
4.低い声は苦手
猫には苦手な声があります。それは低音ボイスです。
低い声は猫の威嚇の声に似ているため、普通に話しかけているだけでも誤解されてしまいます。
猫に話しかける際は、少し高めのソフトな声を意識してみてください。
5.大きな音はパニックになるほどイヤ
猫は聴覚が優れているので、大きな音を嫌います。例えば雷・インターホン・袋の破裂音・人間のくしゃみなどです。
雷の場合はパニックになり、外へ飛び出してしまう恐れがあります。
雷鳴が聞こえたら戸締りの確認をし、カーテンも閉めてしまいましょう。
普段の生活の中でも、猫が嫌がる音は極力発しないように気をつけてください。
掃除機やインターホン、人のくしゃみなどは避けようがないので、安心して隠れられる場所を作ってあげましょう。
猫はクラシック音楽が好き!!
猫が心地よく感じる音関連で、もう1つ紹介したいものがあります。
2015年にポルトガルの研究チームが行った実験に関するお話です。
猫に様々なジャンルの音楽を聞かせ、リラックス効果を調べました。
すると、「クラシック音楽」が最もリラックス効果を発揮したそうです。
猫と一緒にリラックスしたいときは、さり気なくクラシックを流してみると良いかもしれません。
まとめ
猫は狩猟本能を刺激してくれる音や、飼い主さんの声にポジティブな感情を抱くようです。
ちなみに、自身が発するゴロゴロ音やサイレントニャーも心地よく癒される音になります。
私達が音楽を聞いて気分を上げたりリラックスするように、猫が好きな音を積極的に取り入れてあげましょう。
逆に苦手な音は、避けられるものは極力控え、難しいものは慣れてもらうか隠れ家を用意して対応しましょう。
音は心を落ち着かせると同時に、場合によっては不快にさせる面も持ち合わせています。
感覚が鋭い猫が快適に過ごせるように配慮してあげましょう。