猫の集会ってなに?
「猫の集会」とは、特定の場所に数匹から数十匹の猫が集まることをいいます。
具体的には、2~4m程の距離を保ちながら円を描いて座って過ごします。
単なる噂ではなく、あまり人が出入りしない神社や駐車場、公園などで開催されています。
なぜ集会を開くの?
猫は群れないはずなのに、なぜ集会を開くのでしょうか。
その理由や、集会が持つ意味をいくつか紹介いたします。
1.顔合わせ
同じエリアで過ごす猫が定期的に集まることで、序列が乱れていないか、新参者がいないかなどを確認します。
2.子猫や高齢猫を守るため
猫は単独行動が基本とされてきましたが、最近では小さなグループを作って協力し合う姿が見られるようになってきました。
集会を通して、エリア内の子猫や高齢猫の数を把握することで、いざという時に守ることができるのです。
3.情報交換
自分達が暮らす地域内で猫の不審死がないか、危険な人物がいないかなどの情報交換も行っています。
4.猫のママ会
子猫は同年代の猫とじゃれ合うことで社会性を身につけていきます。
集会の中にはママ友同士の集まりのような会もあるようです。
子猫同士が自由に遊び、ママ達は情報交換を行います。
5.暑さから身を守る
猫にとっても夏の暑さは厳しいものになります。集会に使われる場所を見ると、どれも避暑地になりそうな場所ですよね。
暑さを逃れるために行く場所が被るというケースも珍しくありません。
特に敵意がなければ、同じ空間にいても揉め事にならず、集会のような状態になることもありえます。
6.真の目的は謎
これまで挙げてきた5つの目的は、あくまでも仮説に近いものです。
結局のところ、真の目的は謎に包まれています。猫と会話ができればインタビューしてみたいものですね。
ちなみにグループを形成することや、メス猫同士が協力し合って子育てをすることに関しては、山根明弘氏による猫島での実験で明かされています。
人間は参加できないの?
直接インタビューすることは無理でも、会には参加してみたいですよね。
人気のない場所を選んでいるようですが、やはり人間は拒まれてしまうのでしょうか。
それが、そうでもないようです。SNSでは時々、集会の目撃談や実際に誘われたという方もいらっしゃいます。
状況を整理すると、1人でいることや、元々猫に好かれやすい人が参加を許されている印象です。
まとめ
謎多き猫の集会。噂話のようなものでしたが、開催されていること自体は事実です。
理由や目的についてはまだ仮説の段階ですが、最近の猫の行動は、以前と比べて随分と変わっているように見えますね。
実は、筆者も集会を目撃したことがあります。
確かに円を描き、数匹の猫が集まっていました。会話をしている雰囲気の猫もいれば、ゴロゴロと寝転んで寛いでいる猫がいたのを覚えています。