1.猫泌尿器症候群(FUS)
何度もトイレに行くのに何も出ていないという場合は「猫泌尿器症候群(FUS)」が考えられます。尿石症や排尿障害など、泌尿器に関わる病気の総称です。猫は泌尿器系の病気にかかりやすいため、注意してあげてください。
全く尿が出ていない場合は急性腎不全を起こしてしまうかもしれません。命に関わりますので、すぐに動物病院を受診しましょう。
2.慢性腎臓病
「慢性腎臓病」は10歳以上の高齢猫に多い病気で、トイレに何度も行って薄い尿を大量にするようになります。同時に水を飲む量も増えるのです。症状が進行すると腎臓が正常に働かなくなるため尿毒症になり、嘔吐や下痢を繰り返すようになります。
猫は元々あまり水分を摂らない動物なので、腎臓病になりやすいです。しっかり水分をとらせることも大切なので、猫が思わず飲みたくなるような、調味なしのチキンスープや新鮮なお水を常においてあげるような工夫をしましょう。
3.巨大結腸症
猫は便秘になりやすい傾向があります。たかが便秘と思っていると便が腸に溜まり「巨大結腸症」となってしまう場合が。大腸の一部である結腸が溜まった便によって広がり、動きが悪くなります。
溜まった便は水分を吸収して膨らみ、ますます排便しづらくなるでしょう。
便意はあるためトイレに行ってりきみますが出ないので、猫は何度も行くことになります。辛い思いをするでしょう。お腹が便でいっぱいになってしまうと命に関わります。
愛猫の便が何日も出ていない場合は、早急に動物病院を受診してください。
4.糖尿病
猫が「糖尿病」になると飲水量が増え、それと同時に尿量も増えます。それまでに比べトイレに行く回数が増えるでしょう。体内の余分な血糖により、水分が奪われてしまうためです。
また血糖を十分取り込めなくなるので栄養を摂ろうとして、食欲が増すでしょう。このような症状が見られる場合は、すぐ動物病院へ連れて行ってください。
糖尿病の原因は栄養バランスやストレス、肥満などが挙げられます。
まとめ
猫が何度もトイレに行く場合は、何かしら体の異常がある場合が多いでしょう。何も対処しないと命に関わるケースがありますので、早めに受診して必要な処置を行ってください。