1.固まる
猫が緊張すると、思わず固まってしまうことがあります。可哀想な話ですが車にひかれるときは動けなくってしまうよう。
猫は後ろ向きに歩けないからだ、と言われていたこともありましたが、実際にはできます。ただ緊張で体が硬直してしまい、後ろにいけなくなってしまうのです。
日常生活でも突然大きな音がしたり見知らぬ人が来たりすると、固まってしまいます。状況の把握ができないのでしょう。
地震が起きると思わず飼い主さんも止まってしまうはずです。それと同じ感覚で、緊張すると固まります。以前に地震がおき、筆者も愛猫たちも動きが止まって同じ行動をしていたので、面白いと思ったことがありました。
2.動きがゆっくりになる
よく筆者宅で見かけるシーンなのですが、オス猫の前を通るとき、非常にゆっくりと進んでいることがあります。おそらく飛びかかられないよう、なるべく刺激するのを避けているのです。そのオス猫はよく、他の猫につっかかっていくからです。
ゆっくりゆっくり進んで、オス猫の注意が自分に向かないようにしています。果たしてこの緊張感は問題のオス猫以外にはよいことなのだろうか?と疑問に感じますが、普段ものすごく仲が悪いわけでもないようなので、ひとまず静観しています。
3.あくびをする
猫があくびをするのは、眠いときだけではありません。緊張を感じて気分をほぐそうとする場合にも行います。
たとえば飼い主さんに叱られたとき。ふいに視線をそらしてあくびをすることはありませんか?人の感覚で見ると「ちゃんと聞いてるの?ナメてる?」と感じてしまいますが、猫側の感覚では「反省してるにゃ。もう怒らないで」と表しています。
ですからそれ以上叱らないであげてください。猫のことなのでまた同じことを何度も繰り返すかもしれませんが、叱るたびあくびをするようなら、その度に反省をしているのです。どうして叱られたかを覚えているかどうかは分かりませんが。
4.舌で口周りを舐める
猫の中に葛藤があると、舌を出してベロベロと口周りを舐めます。飼い主さんの美味しそうなご飯を見て、「食べたいけどそうしたらきっと怒られるよにゃ〜」などと考えているのかもしれません。
葛藤という緊張の中で、自分がどうすべきかをきっと、必死に考えているのでしょう。感じている欲求を抑える目的もあるかもしれません。自分の中にある感情を、ベロベロして解消しているのです。
5.毛づくろい
毛づくろいも緊張をほぐすためによく行います。猫は自分の匂いがすると安心できるので、体を舐めて慣れ親しんだ匂いに包み込まれ緊張をほぐしているのでしょう。「なんでそのタイミングで?」というときに毛づくろいをしていたら、もしかしてそのためかもしれません。
適度な緊張などの刺激は必要ですが、あまりに強くなるとストレスになってしまう場合があります。すると体調不良などにつながる可能性がありますので、ご注意ください。
まとめ
猫が緊張しているときはご紹介したような仕草や行動に表れるほか、なんとなく雰囲気からもにじみ出ているでしょう。普段から愛猫をよく観察していると、その変化に気が付けるはずです。緊張しすぎてストレスに変わらないよう、注意してあげてください!