猫のいる家で『暖房のつけっぱなし』は大丈夫?注意すべき5つのトラブル

猫のいる家で『暖房のつけっぱなし』は大丈夫?注意すべき5つのトラブル

冬はほとんどの飼い主さんが暖房を使うでしょう。猫がいるとずっとつけっぱなしにする場合が多いかもしれません。ですがそれによってトラブルが起きてしまう可能性があるのです。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.温めすぎ

こちらを見る猫

冬になるとやりがちなのが「温めすぎ」です。熱中症の原因となる場合がありますので、ご注意ください。もし猫がいる部屋で暖房を使うときは、必ず逃げ道を作っておいてあげましょう。

猫自身が自分で快適な温度の場所へ移動できるようにしておくのです。具体的には暖房をつけている部屋のドアを開けておく、キャットドアを設置するなど。自由に動けるようにしておけば、暑いと思ったら自分で移動するはずです。

2.乾燥

加湿器と猫

エアコンなどの暖房器具は、部屋の空気が乾燥します。気がついたらお肌パキパキ、ということになりかねません。

空気の乾燥は猫にも影響します。猫の皮膚は人よりも薄いため、すぐに乾いてしまうでしょう。皮膚炎の原因になりますので、気温と共に湿度も適正に保つ必要があります。また、猫カゼも空気の乾燥や脱水で悪化しやすくなります。

特に猫は、水を元々あまり飲まない生き物です。冬になると益々、飲水量が減ってしまいます。ただでさえ水分不足になりやすいのに、更に空気が乾燥していると猫の体はカラッカラになってしまうでしょう。

3.コードかじり

電源タップ

暖房器具の電気コードをかじってしまう場合があります。特に子猫の歯が生え変わる時期はかゆみを感じて、様々なものをかむことが。

通電していると感電する可能性があります。暖房をつけっぱなしにしていると、起こりかねない事故です。猫がかじれないように必ずカバーをつけるなどしておきましょう。

4.ヤケド

ストーブ

暖房がつけっぱなしになっていてもいなくても、ヤケドには気を付けなければいけません。猫が高温に触れてしまって起きるヤケドと、じんわりとヤケドしていく低温ヤケドがあります。

ヒーターやストーブなどは必ず、直接触れないように柵を設けておきましょう。低温ヤケドを防ぐには、定期的に猫の体勢を変えてあげることです。高齢猫や介護中の猫、ケガをして動けない場合などは飼い主さんが動かす必要があるかもしれません。

5.高額な電気代

電気代

暖房をつけっぱなしにすると愛猫は温かくすごせますが、その代償とでも言えばよいのか電気代が高額になりがちです。請求書を見て驚くかもしれません。

愛猫の快適さも大事ですが、同じくらいお金も大切です。それがなければ暖房も使えないですし、ご飯も食べさせてあげられません。ふかふかのベッドや毛布などを豊富に用意してバランスよく、環境を整えていきましょう。

まとめ

膝に乗る猫

暖房は便利ですが、使いすぎはトラブルが起きてしまうかもしれません。飼い主さんが在宅中なのか、それとも外出中なのかでも、使い方が異なってくるでしょう。愛猫にトラブルが起きないように注意してください。

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