1.コードで遊んでいて感電
遊ぶのが大好きな猫は、何でもおもちゃにしてしまいます。
室内には、電気のコードがたくさんありますよね。細長く曲がりくねったコードは、猫の興味を引くものです。じゃれながら噛みついてしまうことがあります。
かじっているうちに電線を覆っているゴムや布が破れてしまったら危険。電気が通っている線に接触して感電することがあるのです。
コードは、特に子猫や若い猫に注意が必要です。歯の生え変わり期の子猫は歯がむず痒く、何でも噛んでしまうからです。
若い猫も活発で好奇心いっぱい。電気コードを獲物に見立てて、夢中で遊んでしまいます。
2.コンセントに触れてしまった
コンセントで感電することは多くはありませんが、小さな子どもがコンセントにヘアピンなどを差し込んで感電したという事例が後を絶ちません。
猫が金属をコンセントに差し込むということはしないでしょうが、濡れた体で触れるのは危険です。
こぼれた水で足が濡れていたり、シャンプー後よく乾かしていない時にコンセントに触れて感電することがあります。
予防としては、コンセントにカバーを付けるのが効果的です。
3.猫のイタズラで電化製品が漏電
電化製品の漏電にも注意が必要です。
洗面所で使用中のドライヤーやヘアアイロンを置いておいたところ、猫が水に落としてしまって漏電、ということが起こり得るからです。
その水や電化製品に触れることで感電してしまいます。
水回りで電化製品を使う際は、その場を離れないように気をつけましょう。
特に、猫が近くにいたら好奇心から思わぬイタズラをすることがあります。
猫が感電してしまったら?
猫が感電したと思ったら、まずブレーカーを落とし、電源を切ってコードを抜きます。
猫を安全な場所に移動させますが、この時、慌てて猫を抱きかかえると、飼い主も感電してしまう危険性があります。感電した直後は猫の体が帯電していることがあるからです。
猫に触れる際は、ゴム手袋を付けるなど電気を通さないものを使いましょう。
また、感電したショックで猫が粗相をしてしまうことがありますが、感電した猫の尿や便にも絶対に触らないで下さい。
猫がぐったりしていたり、意識がなければ早急に動物病院に連れて行きましょう。
一刻を争う場合もあり、動物病院では心肺蘇生を行います。意識があっても重度の場合は、酸素投与や点滴治療を行うなど、入院が必要です。
軽度な場合、パニックになるものの、元気なこともあります。
ただし、異常がないように見えても動物病院で診てもらった方が安心です。外見からはわからなくても、内部でやけどが起きているかも知れません。
内臓や筋肉がやけどを負った場合、すぐに症状に現れないことがあるからです。数時間や数日たってから、肺水腫を起こす可能性もあります。
コードをかじった場合は、口の周りや中が腫れていることがあり、痛み止めや抗生物質の投与を行います。
食事が取れない場合は、カテーテルで栄養を与えることもあります。
感電事故は、時間がたってから症状が現れるだけでなく、後遺症が残ることもあります。1週間程度は猫の様子をよく観察するようにして下さいね。
まとめ
電化製品を多用している現代の生活では、室内に電気コードを置かないようにするのは難しいですね。
使用していない時はコードを抜いたり、コードにカバーを付ける、コンセントにもカバーを付けるなどの対策をして、大切な猫を感電事故から守りましょう。