猫は飼い主の言葉を理解している?
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名前を呼ぶと返事をしてくれたり、ごはんの時間に声をかけると飛んできたり…。猫はまるで人間の言葉を理解しているようかのような態度を見せることがありますよね。実際、猫は飼い主が言っている言葉がある程度はわかっているのだとか。シンプルで短い言葉なら覚えることができるそうです。
言葉そのものの意味ではなく、言葉の音を覚えているのだそうですが。また、飼い主がその言葉を発した時の表情や態度、行動などを含めて、何を表しているのかを判断するとも言われています。いくつもの言葉の違いがわかっているのなら、言われて嬉しい言葉や悲しい言葉があるのも頷けますね。
猫が言われて嬉しい言葉

- ごはんだよ
- 遊ぼうか
- おはよう
- いい子ね
- 大好き
猫がとっても楽しみにしているごはん。フードをもらう前に飼い主に「ごはん」と言われるので、その言葉を覚えていると考えられます。「ごはん」と言われただけでテンションが上がる猫は多いのではないでしょうか。
さらに「遊ぼう」と誘う言葉も同じです。猫は飼い主と遊ぶことが大好きなので、遊びに関連している言葉も覚え、それを言われると嬉しくなるのでしょう。
「おはよう」は挨拶の言葉ですが、そんな何気ない言葉も、飼い主が優しく言ってくれるので、嬉しいのです。「おはよう」は、朝一番に言うことが多いので、これを言われると飼い主は行動を始め、食事を与えてくれたり、構ってくれるというのがわかっているのかもしれませんね。
また、「いい子ね」と褒められたり、「大好き」という愛情表現も、猫が喜ぶものです。なぜならそこに、飼い主の猫を想う雰囲気や表情、穏やかな言い方が含まれるからです。褒め言葉や愛情表現を言う時は、猫を撫でながら言うことも多いと思います。飼い主が撫でてくれる時に言う言葉だと理解しているのかもしれません。
猫が言われて悲しい言葉
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- 掃除機かけるよ
- 病院行くよ
- 行ってきます
- ダメ!
- 悪い子
猫が言われて悲しくなってしまうのは、その言葉を聞いた後に嫌なことがあると認識しているからです。掃除機の音や、病院に行くことは苦手な猫が多いですが、それとセットになっている言葉を言われるとわかるのでしょう。
病院に行く際に「キャリーに入ろうね」などと言われている猫は「キャリー」という言葉にもネガティブに反応するかもしれません。寂しがり屋でお留守番が苦手な猫は、飼い主が出かける時にかける言葉も、覚えてしまう可能性が。
仕事などで、毎日同じ時間に家を出るという人は、出かける準備や「行ってきます」の言葉で「またお留守番だ」と気づいて悲しくなってしまいます。飼い主にべったりな甘えん坊の猫には「行ってきます」の挨拶はしない方がいいそうです。
「ダメ!」や「コラ!」などは、叱る時に出てしまう言葉ですね。猫のイタズラに、咄嗟に言ってしまうことが多いですが、その時の大きな声や、怒った飼い主の表情、雰囲気が苦手なのです。叱った後で、ついつい「悪い子」と言ってしまいませんか。
「悪い子」と言われるのも悲しくなってしまいます。言葉の意味はわからなくても、飼い主が怒る時に言う言葉だと理解しているのでしょう。猫の問題行動は困ったものですが、猫の習性によるものだったり、ストレスを抱えているなど、何か理由があることが多いものです。ただ叱るのではなく、まずは原因を探ってスムーズに対処できるようにしましょう。
まとめ
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今日のねこちゃんより:ろだ♀ / 1歳 / ノルウェージャンフォレストキャット / 3.5kg
猫は、飼い主の言葉を理解しています。怒られたり、嫌なことを言われれば、猫だって悲しいのです。猫が言われて喜ぶ言葉を、たくさんかけてあげて下さいね。そうすれば、大切な猫との絆が深まることでしょう。