猫も『骨粗鬆症』になる!3つの原因や症状、治療法を解説

猫も『骨粗鬆症』になる!3つの原因や症状、治療法を解説

骨の密度が落ちて、骨がもろく折れやすくなる「骨粗鬆症(こつそしょうしょう)」。加齢が大きく関係する病気ですが、しかし原因はそれだけではありません。知らぬ間にかかれば生活レベルを低くしてしまう可能性のある骨粗鬆症について、その原因や症状などをご紹介します。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

骨粗鬆症とはどんな病気?

右前脚に包帯をした茶トラ

動物の骨は、身体を支えると共に『カルシウムの貯蔵庫』としての役割を持っています。

その骨が何らかの理由でカルシウム不足になると、身体を支える力、骨の強度が弱くなり折れやすくなります。

そしてこの折れやすくなっている骨の状態を「骨粗鬆症」と呼ぶのです。

一般に人間で用いられる診断名ですが、動物でも同じようなメカニズムで骨が脆くなることがあります。

骨粗鬆症の主要原因3つ

ドライフードをのぞき込む猫

骨粗鬆症には主に3つの原因があります。

1.加齢

いわゆる老化で、年をとると共に骨の再生能力低下してくる場合です。

2.病気などによる栄養不足

病気などで食事が十分に取れなかった場合や、身体のミネラルバランスを崩してしまう病気になった場合です。

健康な身体に必要な栄養素が不足すると、貯蔵庫である骨のカルシウムを使うため骨量が減り、骨がもろくなってしまうのです。

3.運動不足

骨には負荷を感じて強度を上げる性質があります。

例えば走ったりジャンプしたりすると骨が過重負荷を感じ、それに耐えられるだけの硬さを保とうとするのです。

しかし運動不足で負荷を感じない時間が増えると、骨のカルシウムが足りなくなって密度が低下し、不意の拍子に骨折してしまうことがあるのです。

骨粗鬆症の症状とは?

横たわってこちらを見るキジトラ

骨粗鬆症では、ちょっとした動作で骨折することがあります。

また、もろくなった骨が少しずつ潰れ、変形することも珍しくありません。

  • あまり動かない
  • 運動を嫌がる
  • 歩き方が変わった

などの症状があるときは、関節に異常があったり骨が曲がったりして、痛みを我慢しているのかもしれません。

骨粗鬆症の予防・治療方法は?

ジャンプする長毛猫

予防

加齢そのものはどうしようもありません。しかし、若いうちから肥満にならない程度に十分な栄養をとって、たくさん遊び、適度に高低差のある生活を送らせることで、骨密度の低下を遅らせることは可能です。

しかし高すぎる場所から降りるのは逆効果!それ自体が骨折や関節炎の原因になるかもしれません。

シニアになったら脚をすべらせないよう足場をしっかりすることと、高すぎる場所にはステップを設けるなどで足腰の負荷を減らしてあげましょう。

治療方法

持病がある場合や、骨が折れたり変形したりしてしまった場合にはそちらの治療が最優先です。

しかし可能な限り栄養を取らせる工夫をすることは、骨粗鬆症の予防と治療にもつながります。

また無理のない範囲での運動(歩行)も骨に刺激を与える意味でおすすめです。

まとめ

三毛猫10歳

骨粗鬆症は加齢だけでなく、病気などで長期間栄養状態の悪い場合やミネラルバランスに異常をきたす病気、何らかの理由で運動量の極端に少ない猫に起きやすい病気です。

気付かない間にゆっくり進み、回復するのにも時間がかかる骨粗鬆症。しかし猫の骨密度を測るのはなかなかの難題です。

その代わり、健康チェックの一環として時々レントゲン検査を受けてみてはいかがでしょうか。

レントゲンだけでは骨の密度までは分かりませんが、関節炎や骨自体の変形など、骨粗鬆症を招きかねないそのほかの異常の早期発見につながるかもしれません。

内臓と一緒に骨の状態変化を年ごとに追いかければ、きっといい予防策になるはずです。

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