猫の社会化

親猫と子猫の家族を見ていると、ほとんどの子猫は玉のように絡み合いながら遊んでいる様子を見る事ができます。
猫の世界のルールを学ぶため、成長段階としてじゃれあいの経験はとても大切です。
勿論、痛い時は親猫からも取っ組み合っている兄弟猫からも怒られます。
猫同士で遊ぶことで、お互いの距離感を覚えることになります。どこまで噛んだり引っ掻いたりしたら痛いのか学習でき、武器である爪や牙の使い方も習得できます。
1.唸り声が聞こえる

威嚇音や唸り声がした場合は「喧嘩」の可能性があります。
じゃれあいでは、ほぼ声は聞こえません。たまにウニュ、ニャなど小さな声を発するかもしれませんが、甲高い声や低い唸り声は絶対に出しません。
唸り声が聞こえる時は険悪な状況と言ってよいでしょう。
しかし、立場の上である猫が相手に教育をしている可能性がありますので見守るだけにしましょう。
2.全身の毛が逆立っている

毛を逆立てている場合も、不快感や怒りを感じているため遊びではありません。
身体全体を大きく見せるために毛を逆立て威嚇をしています。相手も逆立っているならば一触即発と言えるでしょう。
相当興奮をしている状態ですから、下手に人間が抱き上げようとしてはいけません。
猫の気がそれるように、猫との間に物を投げたり何か興味のある事を行ったりしましょう。
3.顔に向かっての攻撃

相手の顔に向かって、爪を出した猫パンチを繰り出している場合は「喧嘩」です。
遊んでいる場合は、身体にタックルはしますが急所は狙いません。しかし、本気で向かっている場合は相手の弱い部分を攻撃しダメージを与えます。放っておくと顔に怪我をしてしまうかもしれません。
猫たちに触れないように気をそらせるようします。普段から爪を切っておくようにすると良いでしょう。
4.うずくまっている

猫がうずくまっている場合も遊びではありません。
恐怖を感じて耳を伏せて尻尾を足の間に入れている場合は降参スタイルです。威嚇をしている猫が歩み寄ってくれれば問題はありません。
しかし、歩み寄らない場合は猫同士の相性を観察して関係性を改善する必要があるでしょう。
注意点

猫同士の関係性を普段からよく観察して、状況を見極めることが一番大切です。
そして単独で暮らしている猫より爪の管理を念入りに行います。
いざという時には逃げられるように、高い場所や狭くて暗い箇所も用意してあげましょう。
まとめ

猫同士の『遊び』と『喧嘩』の見分け方4つと注意点についてお伝えいたしました。
多頭で暮らしていると、モフモフ達の自由な様子や絡み合っている姿にリラックスできます。
しかし猫同士も仲裁を必要としている場合があるかもしれません。上手に猫たちの関係性を調整してあげたいですね。