1.色で見分ける
「薄い黄色」が正しい猫のオシッコの色です。
色がほとんど無いオシッコは慢性腎臓病、膀胱炎では濁り、赤い血液の混じったオシッコは泌尿器からの出血や赤血球が壊されてしまう溶血、尿石症などが考えられます。オレンジ色のオシッコでは肝臓や胆嚢の病気の危険性があります。
2.臭いで区別する
とてもクサイ場合が正常なオシッコの匂いです。
猫の祖先であるリビアヤマネコは砂漠で生活をしていました。水分は貴重であったため、オシッコとして体外に出す前に身体内へ水分として取り込まれます。そのためいつも濃度の高いオシッコが出るためクサイのです。
臭いが少ないと慢性腎臓病や糖尿病の疑いがあり、逆に臭いが強くなる場合は細菌性の膀胱炎などの可能性があります。
3.量で判断する
オシッコの量が、いつもと比較して多すぎたり少なすぎたりするのも良くはありません。
猫砂の塊の大きさが急に小さくなったり大きくなったり、システムトイレのシートの重さに変化があることでオシッコの量の変化に気がつくでしょう。
急に尿が減ったときは結石が尿道を塞ぎ、オシッコが出ない危険な状態の可能性があります。量が増える場合は、慢性腎臓病や糖尿病などが考えられます。
トイレ環境を良く!
猫がトイレをしたくなるよう、常に「綺麗・清潔」を心がけましょう。
汚いトイレは、猫の排泄意欲を削いでしまいます。排泄後すぐに掃除をし、トイレは「猫の頭数プラス1」を用意し、猫が行きやすい所に配置しましょう。
特に、トイレは寒い場所に置いてしまうことが多く、催しても行きたがりません。冬場だけでも暖かい場所へ移動してあげましょう。
トイレ環境である猫砂の大きさ、屋根の有無、システムトイレか猫砂トイレなのかなど、掃除の手軽さやインテリア性より猫の好みを優先してあげましょう。
積極的に水を飲めるように!
元々、猫は積極的に水を飲みません。猫が喜んで飲めるように、猫の動線に水飲み用の食器をいくつか置きましょう。
美味しい水を猫に飲んでもらうには、食器が大変重要になります。食べたり飲んだりする食器は必ずしっかりと作られた陶器製を選びましょう。
また、喜ばれる水も分かれますので猫の好みを探りましょう。自動給水器から出る流れる水の好きなタイプ、お風呂の残り湯など人間が一度使った後の水が好きなタイプなどもいます。
水飲み場とトイレは近くに置きやすいのですがNGです。トイレの側に置くと臭いが水に移ったり、猫砂が入ってしまうことがあります。
ドライからウエットへ変更
水をどうしても積極的に飲めない猫には、ドライフードではなくウエットフードの選択肢もあります。
ドライフードは水分がほとんどありません。しかしウエットフードは水分を大変多く含んでいます。
ドライフードよりコストがかかりますが、食べることで水分が摂取できるため猫の負担にはなりません。
まとめ
冬は要注意!猫の『異常なオシッコ』の見分け方3つと予防策についてお伝えいたしました。
オシッコは猫の健康のバロメーターの一つです。毎日の生活で出来ることを行い、猫の様子を確認してくださいね。
色々と見てきましたが、オシッコを含め、排泄の異常は猫の生命の危険に関わりますから、すぐに病院を受診してくださいね。