どのような時に食べるの?
「総合栄養食」は「水とその食事だけで健康が維持できる」ことを目的とし、「ペットフード公正取引協議会」が規定している主食となるペットフードのことで、AAFCO(米国飼料検査官協会)の様々な基準を満たしています。
「間食」は主におやつ、「その他目的食」には一般食、副食、サプリメントなどが含まれます。
「その他目的食」の中には、高タンパク質、低脂肪、リンやナトリウムなどが高く設定されているものもあります。
ご飯に飽きてしまったり食欲が落ちている健康的な猫のために総合栄養食と併用して与えることを目的としていますが、猫や主食とのバランスに偏りがある場合には健康被害も起きかねないため、与えすぎには注意が必要です。
持病がある場合は、与える前に必ずかかりつけの獣医師に確認しましょう。
また嗜好性を高めるためにトッピングをすることもあります。特定の栄養成分の補給と考えましょう。
『療法食』とは?
「療法食」とは、栄養成分のバランスや量がそれぞれの疾病によって調整されている食事です。
特定の病気や健康状態にあると代謝変化が生じるなどの栄養素の過不足や、持病の悪化を防ぐために制限した方が良い成分が出てくることがあります。
投薬だけではなく、療法食を食べる事で機能の正常化を促し、猫の回復や持病のコントロールを補助していきます。
1.療法食は処方が必要!!
療法食は、内科的療法中では食事管理にあたり獣医師の処方が必要です。特定の栄養成分を省いたり多めに入れたりしているため、素人判断で与えると猫の生死に関わります。
療法食は、病院・ペットショップ・大型スーパー・ネットショッピングなどで購入することができます。
しかし、猫に必要な栄養成分を網羅した総合栄養食ではありません。必ず病院を受診し、療法食を選択するのかしないのか診断を仰ぎましょう。
2.切り替えは少しずつ
今まで食べていたご飯から、徐々に切り替えていきます。
突然、ご飯を変更すると猫が食べなくなってしまったり、お腹の調子を崩してしまったりする危険性があります。特に療法食は低脂肪で嗜好性も高くないものが多いため、なかなか好んで食べてくれないかもしれません。
ドライフードなら割合を徐々に変更し、ウエットフードならいつもの食事のトッピングとして慣れてもらいましょう。
3.多頭暮らしは注意!
健康に問題がなく通常の総合栄養食を食べている猫に、療法食は健康被害が起きる危険性があります。
療法食と通常の総合栄養食を食べる猫が同居している場合は、食事中にお互い逆のご飯を食べないようにチェックする必要があります。置きっぱなしのご飯は当然NGです。
まとめ
猫の『療法食』ってなに?一般食との違いや切り替える時・与える際の注意点3つについてお伝えいたしました。
我が家の愛猫も脂肪の値が高く、獣医師の処方により低脂肪のドライフードにしています。
おかげさまでご飯を嫌がらなかったため、脂肪の数値も安定しています。通常の素脂肪値の3分の1に抑えられているご飯ですから、健康な猫が食べるとバランスを崩してしまうでしょう。
療法食はくれぐれも使い方を間違えないようにしなくてはなりません!