猫の『病気予防』に繋がる5つの習慣

猫の『病気予防』に繋がる5つの習慣

猫には、いくつか気をつけたい病気があります。そして、それらは日常生活の中で予防できるものも多いのです。今回は、病気を未然に防ぐ習慣について詳しく解説いたします。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

猫によく見られる病気

診察を受ける猫

猫も人間と同じような病気になりますが、中でも罹りやすい病気がいくつか存在します。

腎臓病

猫は砂漠を拠点に生活していた動物なので、あまり水を飲む習慣がありません。水をあまり飲まなくても尿を作り出すことができるのです。

しかし、そのような体の構造が腎臓にダメージを与えてしまいます。腎臓病は現時点では、猫に最も多い病気になります。

膀胱炎や尿路結石

水をあまり飲まない習慣は、膀胱炎や尿路結石などのリスク要因にもなり得ます。膀胱炎の場合はストレスが原因でも起こります。

胃腸炎

猫はストレスに弱く季節の変わり目の温度変化に上手に体調を合わせることが難しい子もいます。そのため季節の変わり目には胃腸を壊しやすくなります。

歯周病

猫の口腔内には歯周病の原因になる細菌が常在しており、3歳以上の猫の多くが歯周病を発症しているといわれています。特にウエットフードをよく食べる猫や、ペースト状のおやつを食べる猫は要注意です。

毛球症

毛球症とは、毛繕いの過程で飲み込んだ被毛が胃腸に詰まってしまう病気です。特に長毛種の猫に多く、、飲み込んだ毛を吐き出したり便とともに排泄できている場合は問題ありませんが、排泄できず消化管内に詰まってしまうと命にかかわります。

ブラッシングをしっかり行い、毛玉対策用のフードに切り替えるなどしましょう。

病気を防ぐ5つの習慣

水を飲む猫

先ほど紹介したような病気は、ある程度予防することができます。健康を維持するために心がけてほしい習慣を5つ紹介いたします。

1.水を飲む

泌尿器系の病気(腎臓病や膀胱炎など)を防ぐには、水を飲んでもらうことが1番です。

好きなタイミングで飲めるように、新鮮な水を落ち着けるポイントに置いておきましょう。寒い季節は特に飲まなくなります。

ぬるま湯にしたり、時々ウエットフードを活用しながら工夫してみてください。

2.歯を磨く

歳を重ねても美味しく食べられるように、猫にも歯磨き習慣を身につけさることが大切です。幼い頃から、猫用のブラシ(乳児用でも可)で歯を磨いてあげましょう。

毎日が理想ですが、2~3日に1度でも大丈夫です。無理のない範囲で続けていくことが重要になります。

3.こまめにブラッシングをする

ブラッシングで余分な被毛を取り除くことで、毛球症を防ぐことができます。長毛種の場合はできれば毎日してあげてください。最低でも2日に1度はブラシでといたほうが良いでしょう。

短毛種の猫は毛球症にはなりにくいものの、春と秋にやってくる換毛期には、毛玉吐きが多くなります。まめにブラッシングをしてあげてください。

ちなみに、ブラッシングは血行促進にもつながるので、寒さ対策としても効果的です。

4.室温の管理をする

猫が快適に過ごせる室温は26度程度、湿度は50~60%程になります。これは人間とほぼ同じです。

年間を通して適温をキープすることで、季節の変わり目特有の体調不良を予防することができます。

暖房や冷房のかけすぎには注意しましょう。猫が過ごしやすい場所を自由に選べるように、敢えて冷暖房を使わない空間も必要です。

5.スキンシップをとる

毎日のスキンシップも重要です。いつもさり気なく触れておくことで、まずは愛猫が好むポイントや嫌がるポイントを把握しておきましょう。

スキンシップ自体を拒んだり、喜ぶ場所に触れたときに威嚇するようであれば痛みを感じている可能性があります。

感染症対策にはワクチン接種を

注射を打たれる猫

猫が生きる日常にも感染症が潜んでいます。人間がインフルエンザをワクチンで予防するように、猫もワクチン接種が推奨されています。

完全室内飼育の猫であれば、3種混合で十分です。このワクチンでは、猫ウィルス性鼻気管炎・ 猫カリシウイルス感染症・猫汎白血球減少症を防ぐことができます。

猫のワクチンにも副反応はあり、メリットとデメリットの両方が存在します。獣医さんの説明を聞いて、分からないことは遠慮せずに質問してください。

まとめ

歯ブラシを咥える猫

猫が罹りやすい病気と、予防法について紹介させていただきました。どれも些細なことですが、小さな積み重ねが大切な家族を守ることにつながります。

特に歯磨きは、人間の手がなければできないことです。ブラシが難しいようであれば、コットンや指サック型のものを使用しても構いません。

健康に繋がる習慣を大切にして、生き生きとしたご長寿さんを目指してください。

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