猫を残して亡くなったら…飼い主が『生前に整えておくべき』3つのこと

猫を残して亡くなったら…飼い主が『生前に整えておくべき』3つのこと

猫の寿命は15歳前後。長生きの猫では20年以上生きることもあります。長い時間一緒に過ごせるのは、飼い主としては嬉しいことですが、でも、万が一猫よりも自分が先に逝くことになったら…。考えておきたい大切なことです。

飼い主が亡くなったら猫はどうなる?

ケージの中の猫

猫を飼っていて気にかかることのひとつが「万が一自分が先に死んだら、この子はどうなるのだろう?」ということではないでしょうか。

特に高齢になってから飼い始めたり、ひとり暮らしで飼っている場合は心配ですよね。同居家族や近くに家族がいれば託せることもありますが、そうではない場合、猫はどうなるのでしょう。

猫を残して飼い主が亡くなってしまった…このような場合は、保健所に保護されます。しかし、新しい飼い主が見つからない場合、殺処分されてしまうのが現実です。

老猫や病気のある猫では引き取ってくれる里親を見つけることは難しく、殺処分されることは少なくありません。

家族同然にともに過ごしてきた猫の命をこんな風に終わらせたくありませんよね。自分の死後も幸せに生きて欲しいと願うのが、飼い主だと思います。

そのために、自分が最後まで面倒を見られなくなった時のことを、考えておく必要があるのです。

1.親族や友人にお願いしておく

ソファの上で首をかしげる猫

最も良い方法は、信頼できる親族や友人に猫のことをお願いしておくことです。元気なうちに、近しい人に、お願いしてみましょう。

猫の飼育にかかる費用や、猫の飼育方法も猫を飼ったことがない人ではわかりません。ありのままを、きちんと伝えておく必要があります。

誰に猫を預けるか、口約束だけでなく、遺言書に残しておくと確実です。猫の情報をエンディングノートに書いておくのもおすすめ。猫を飼育してもらうための費用も準備しておきましょう。

引き取り手が見つかったら、時々家に来てもらい、猫を会わせておくと、猫も慣れてくれるかもしれません。

大好きな飼い主が突然いなくなるのは、猫にとっても大きな悲しみです。託す相手に猫が懐いていれば、猫の悲しみが癒されるのも早いのではないでしょうか。

2.猫と一緒に入れる介護施設を探す

老女の膝の上の猫

飼い主が高齢のために猫の将来が心配なら、猫をつれて行ける介護施設に入居するという方法もあります。

飼い主の死後も猫の面倒を見てもらえる所が多いですが、よく確認しておきましょう。猫と飼い主が同じお墓に入れてもらえる施設もあるそうですよ。

ただし、ペットと一緒に入居できる施設はまだ少なく、空きがないために入りたい時に入れないことも多いです。当然、一般的な介護施設より費用もかかります。

飼い主亡き後に猫を保護してくれる団体やNPO法人もありますが、こちらもまだ限られていますので確認してみましょう。こちらの場合も費用を事前に準備しておく必要があります。

3.老猫ホームに預けておく

キャットタワーの上の老猫

最近は犬だけでなく、老猫ホームも知られるようになってきました。高齢猫なら老猫ホームに預けておくという方法もあります。

一緒に暮らすことはできませんが、会いに行くことはできます。最後まで面倒を見てもらえるので、自分に万が一のことがあっても安心です。

ただし、費用が高額なことが多いので、よく確認し準備をしておく必要があります。飼い主の死後、費用を支払える保証人がいなければ、預かってもらえないこともあります。

終生飼育にかかる費用を引き渡し時に支払うこともありますが、高額な場合が多いです。

まとめ

窓辺の光の中の猫

飼い主に何かあったら…猫は、第三者の手に委ねるしかありません。誰に猫を託すにしても、猫を飼育するための費用はしっかり準備しておく必要があります。

施設によっては高額になることもありますので、よく確認しましょう。

誰にでも訪れる「死」。それは、いつやって来るか、わからないのです。

万が一のことが起きても困らないよう、生前に猫の幸せを考えておいてあげたいですね。

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