猫に猫草を与えるべき?
猫は肉食動物なので、猫草を食べなくても問題ありません。
猫が猫草に興味を示さないこともあるんです。
猫が猫草を食べる理由
一般的に「猫草」と言われていますが、エン麦や小麦、大麦などイネ科の若草のことなんです。
なぜ猫がイネ科の草を食べるのか、実はその理由ははっきりとわかっていません。
仮説としては以下の理由が考えられています。
毛玉を吐き出すため
猫はよく毛づくろいをしますが、それによって飲み込んでしまった毛が消化器に詰まってしまうと「毛球症」という病気になってしまいます。
猫草を食べることで胃を刺激して吐き出すのを助けていると考えられています。
便秘の予防
猫は肉食動物で食物繊維を多く摂らないため、便秘になりやすいです。
猫草から食物繊維を摂り、便秘を予防していると考えられています。
食感、味が好き
猫草の食感や味が好きという可能性もあります。
歯ごたえを楽しむようにかみ続ける猫が多いようです。
猫草を与える時の注意点5つ
1.汚染されていない猫草を与える
外に生えているイネ科植物は、農薬や細菌などで汚染されている可能性があります。
自宅で種から育てたものや、売っている猫草を与えることをおすすめします。
2.若い葉を与える
成長した猫草は硬く、内臓を傷つけてしまう恐れがあります。柔らかい若葉を与えましょう。
3.子猫やお腹が弱い猫には与えない
消化器系が十分に発達していない子猫や、お腹が弱い猫に猫草を与えるとお腹に負担になるので与えないようにしましょう。
4.猫草を食べすぎないようにする
猫草を食べすぎると、嘔吐の回数が増えたりお腹を壊してしまったり猫の体に負担となる場合があります。
ごほうびやストレス解消など時間を決めて猫草を与え、出しっぱなしにしないようにしましょう。
5.嘔吐や便秘に注意する
猫草を食べ始めてから嘔吐の回数が増えたり、便秘が続いたりする場合は猫草を与えるのをやめましょう。猫草が体に合わない場合や、病気によって体調不良を起こしている可能性もあります。
猫の体調がいつもと違うと感じたら動物病院を受診してください。毛玉や便秘対策の場合、猫草を与えなくてもブラッシングで抜け毛を取り除いたり、フードを専用のものに変えたりすることで改善できる可能性があるので、まずは動物病院に相談をしましょう。
まとめ
猫が猫草を食べる理由ははっきりと分かっていませんが、食べなくても問題ありません。
与える時は、「若い葉を与える」、「食べさせすぎないようにする」、「食べた後に猫の体調に変化がないか」などを観察することなどに注意しましょう。