遊びが持つ役割
猫にとって遊びとは、どのような役割があるのでしょうか。
ストレス発散
エネルギッシュな子猫は、適度に体を動かさないとストレスを感じてしまいます。子猫が遊んでほしいと要求してきたときは、寝落ちするまで付き合ってあげてください。
運動不足の解消
家猫は自力で狩りをする必要がないため、どうしても運動不足になりがちです。特に成猫になると、子猫ほど活発ではなくなってしまいます。
転がすとおやつが出てくるカプセルなどを活用し、少しでも体を動かす習慣を身につけることが大切です。
運動不足を解消しておくことで、将来的な肥満や糖尿病などを予防することができます。
狩猟本能を満たしてくれる
狩猟本能は、猫であれば誰にでも備わっています。直接獲物を狩らない家猫にとって遊びは、狩りの代わりになります。
猫は本能に基づいて行動する動物なので、それが満たされずにいるとストレスを感じてしまいます。
猫にとって大切な習性を尊重する意味でも、遊びは大きな役割を持っているのです。
狩猟本能を引き出す遊び方
「愛猫がおもちゃで遊んでくれない」という悩みを持つ飼い主さん!もしかしたら、狩猟本能を上手く引き出せていないのかもしれません。
ここからは、猫のやる気を引き出す遊び方を5つ紹介いたします。
1.生きたネズミのような動きを見せる
ちょこまかと動き回るネズミの動きを「猫じゃらし」で再現してみましょう。素早く動かしたり、突然動きをとめてみたりと、メリハリを効かせることも効果的です。
猫の目が丸くなり、お尻を持ち上げてフリフリしたら間もなく戦闘態勢に入ります。突進してきたら、円を描くように動かして逃げましょう。
このように、しばらく追いかけさせます。あくまでも遊びなので、最終的には捕まって終わりにします。
2.カサカサと音を立てる
ネズミは狭いところに潜んでいます。これもおもちゃで再現することで、狩猟本能を引き出すことができます。
やり方はシンプルです。紙の下や箱の隙間から、カサカサと音を立てながら猫じゃらしを出し入れします。
姿がはっきり見えない分、ワクワク感がアップします。突進した後に、前足でちょっかいを出す動きを見せてくれるでしょう。
ここでもしばらくは捕まらないような動きを継続し、最後に捕えられるという形で終了します。
3.蛇のような動きを意識する
蛇は獲物であり、天敵にもなる存在です。長い紐状のおもちゃは、蛇のようなウネウネとした動きで誘いましょう。
すると猫は、ちょっぴりドキドキした様子で襲いかかってきます。蛇が威嚇するように立ち上がる動きなどを見せつつ、最後は仕留めさせてあげましょう。
紐状のおもちゃは誤飲のリスクがあるため、放置せずに遊び終えたら速やかに回収してください。
4.バタバタと飛ぶ動きを作る
釣竿タイプのおもちゃに羽根状のおもちゃを取り付けると、小鳥や虫が飛ぶような動きを再現することができます。
猫は鳥や虫にも興味を示すので、バタバタと飛ぶ動きにも反応してくれます。手が届くか届かないか、ギリギリの高さで誘ってみてください。
こちらもやはり、捕まえさせることで終了します。誤飲防止のため、遊び終えたら必ず片付けましょう。
5.レーザーポインターを使う
レーザーポインターは、猫じゃらしよりも細やかな動きを再現することが可能です。さらに壁に向けて動かすことで、虫のような動きにも見せることができます。
最初はゆっくり動かすことがポイントです。猫は通常の視力が弱いので、最初から素早く動かしてしまうと認識できません。
こちらは実際に捕えることができないので、反応がなくなり次第終了になります。尚、必ず猫用を使用すること、お子様だけで遊ばせないように注意しましょう。
目に直接光が触れてしまうと失明の恐れがあります。
遊ぶタイミングも重要!!
狩猟本能を引き出す効果的な遊び方も大切ですが、タイミングも重要です。
猫が狩りをするシチュエーションは空腹時です。つまり食前に「狩りごっこ」をすることで、よりリアルな狩り体験ができるというわけです。
遊びの後にご飯タイムを設けることで、自力で食料を調達した達成感が味わえます。
まとめ
狩猟本能を満たす方法として、遊びは欠かせない存在です。猫はひとりでも遊べますが、リアルな小動物の動きは飼い主さんでなければ再現できません。
毎日狩りの疑似体験をすることで、健康で生き生きした生活を送ることができます。
実際の狩りでは失敗することもあります。しかし、あくまでも体験なので気持ち良く終わらせることも重要です。必ず愛猫が勝つシナリオで締めくくりましょう。