猫の危険な『ストレス発散行動』4つ!みつけたら早くすべき対策とは?

猫の危険な『ストレス発散行動』4つ!みつけたら早くすべき対策とは?

猫はストレスを感じやすい生き物ですが、ストレスを感じたときに発散しようとして行う行動があります。それが危険な場合もあるのです。対策と合わせてお伝えします。ぜひチェックしてみてください。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.過度な毛づくろい

毛づくろい

猫はストレスを発散するため、過剰な毛づくろいをする場合があります。毛づくろいは体を清潔にする他に、気持ちを落ち着かせる効果もあるからです。つまり、過剰に行うということはそれだけストレスを感じているためと考えられます。

「毛づくろいだけなら普段やっているし、特別問題はないのでは?」と思うかもしれません。確かに、猫は寝る時間の次くらいに毛づくろいをする時間が長いです。

ただし、過剰になると被毛がハゲてしまったり皮膚炎になったりする可能性があり、そのような症状が出るほど毛づくろいをするのは異常です。ストレスを感じすぎているのが問題でしょう。

猫は繊細な生き物のため、ストレスで体調不良を起こしてしまう場合が。愛猫がやけに毛づくろいをおこなっているな、毛が薄くなってきたな、と思ったらストレスを感じていないか注意してみてあげてください。

2.攻撃的になる

怒る猫

ストレスがたまり、攻撃的になる猫もいます。実は猫も人と同じように、イライラしたときに八つ当たりをするのです。その対象は飼い主さんや同居猫など。

大抵はそこまで強烈なものではありませんが、ストレスがたまりすぎていると相手をケガさせるほどの攻撃になるかもしれません。飼い主さんも無傷ではいられない可能性があります。そのため、愛猫が何にストレスを感じているかを早急につきとめ、解消するようにしましょう。

3.真空行動

暴れる猫

「真空行動」とは、猫が突如としてバタバタと走り回るなど、無目的に行われる謎の行動です。「深夜の運動会」などと呼ばれる場合もあります。これは日中発散しきれなかったエネルギーをぶつけているために起きる行動です。

猫は狩猟動物ですが飼い猫は狩りを行う必要がなく、エネルギーがあり余ってしまいます。特に子猫や若い猫に多く、歳を重ねるに連れて少なくなるのです。

ただ突然暴れ出すのは障害物にぶつかってケガをするなどのリスクがあります。また飼い主さんの寝不足の原因ともなってしまうでしょう。

もし愛猫が真空行動をするようなら、日中や飼い主さんの寝る前に十分遊んであげてください。たまったエネルギーを発散できれば暴れる必要はありませんし、夜もぐっすり寝てくれることでしょう。

4.自傷行為

エリザベスカラーをつける猫

猫が自らの体を血が出るほど傷つけてしまう場合があります。お腹やしっぽなどを噛みちぎってしまうのです。繰り返すことが多いため、注意が必要となります。

愛猫がもし自傷行為をしていたら、かかりつけ医に相談してください。対策としてエリザベスカラーをつけたり薬を使ったりする場合があります。

まとめ

こちらを見る猫

猫にとってストレスは大敵です。体調不良の原因になってしまいますし、ときには周りにも影響を及ぼします。そのため、愛猫のストレス発散行動が見られた場合はすぐに対処してあげてください。

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