猫が『ドッグフード』を食べると危険な理由3選!犬猫の両方がいる家ですべき対策とは?

猫が『ドッグフード』を食べると危険な理由3選!犬猫の両方がいる家ですべき対策とは?

以前は人間の食事の残りや、ドッグフードを食べさせることに違和感もなく猫専用のご飯がありませんでした。現在は、猫のご飯も犬のご飯も特化したフードとして多く販売されています。それぞれのご飯の特徴をじっくりと分析してみましょう。

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記事の監修

山口大学農学部獣医学科卒業。山口県内の複数の動物病院勤務を経て、ふくふく動物病院開業。得意分野は皮膚病です。飼い主さまとペットの笑顔につながる診療を心がけています。

1.タンパク質

ご飯を前にする犬と猫

タンパク質の必要量は、猫の方が犬より多くなります。

食事をすると、タンパク質は消化されアミノ酸となり体内で吸収されます。その後またアミノ酸からタンパク質を合成し体を作ったり、酵素などの体の生理機能なに必要なものとなり作用します。

猫は必須アミノ酸であるタウリンを食事から摂取しなければなりません。

しかしタウリンを体内で合成できる犬のご飯には、猫に必要なタウリンが含まれていません。欠乏すると眼の網膜変性や心筋症を引き起こす危険性があります。

2.脂肪

病院にいる犬と猫

猫は必須脂肪酸であるリノール酸とアラキドン酸、犬はリノール酸が生合成できません。

犬のご飯を食べると必要なアラキドン酸が足りず、被毛が乾いて艶が無くなったり、フケが多く出るようになります。

成長や生殖器の発達低下や、病気にかかりやすくなったり、血液中の赤血球が減少するなどの症状が出ます。

3.ビタミンやミネラル

テーブルの猫と杏

猫はビタミンAとナイアシンを食事から摂らなければなりません。そして水溶性ビタミンも多く必要としています。

犬はカロテンをビタミンAに転換することができます。不足だけではなく、ビタミンAやDなど脂溶性ビタミンは過剰に摂取しすぎても障害が出るために、猫も犬も上限の数値が決まっています。

犬や猫は12種類のミネラルを必要としていますが、猫は犬ほど亜鉛を必要とはしていません。

ドッグフードを食べることによりビタミンやミネラルの過不足が起こり、体のバランスを崩すこととなります。

食事時間の管理

犬のご飯を狙う二匹の猫

猫も犬も、同じ時間にご飯をあげることでお互いのご飯に興味を持つことが少なくなるでしょう。

同居の場合はご飯を置いたまま出かけると、どちらが食べたか確認ができません。必ず、目の前でご飯を食べるところを確認しましょう。

まとめ

食器を前に座る猫と犬

猫が『ドッグフード』を食べると危険な理由3選!犬猫の両方がいる家ですべき対策とは?についてお伝えいたしました。

動物に必要な栄養素の種類は人間も猫も犬も変わらないのですが、割合や必要量がそれぞれに違ってきます。

お互いが健康で充実した日々を過ごすためにも、必要な栄養素の含まれた専用のご飯を食べなければなりませんね!

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