1.出入り口で「出して」と鳴き続ける
猫が出入り口でしきりに鳴くのは、外に出たいという意思表示です。避妊去勢手術を受けていないなら発情期かもしれません。
また保護したての外猫なら、パトロールに出ようとしているのかもしれません。
いずれにしろ完全室内飼いを目指すなら脱走防止柵で脱走を防ぎ、子孫を残す意思がないなら避妊去勢手術を受けさせましょう。
2.喉に詰まったような声で四方に向かってアオッと鳴く
避妊手術を受けていないメスが、喉を詰まらせたようなアオッ、オウッという声で鳴くのは発情期のラブコールです。
猫は6ヵ月齢くらいで妊娠可能になりますので、繁殖を望まないなら早めの避妊手術を考えましょう。
3.外出時に後追いする
飼い主さんの外出時につきまとい、ドアを閉めてからも鳴き続けるのは「分離不安症」の可能性があります。
「分離不安」とは、飼い主さんを頼りにするあまり、姿が見えないと極度の不安に襲われる依存症のこと。
多少の後追いなら心配ありませんが、あまりにひどい様子なら1度病院で診察を受けましょう。
また少しずつ1匹の時間に慣れさせつつ、好きなおもちゃやおやつ・寝床を用意して快適に過ごせるようにすることも大切です。
4.オヤツの催促でうるさく鳴く
シニアなのに落ち着きがなく、うるさく鳴いてご飯を欲しがる。いくら食べさせても満足せず、しかも猫が痩せていく。
これは典型的な「甲状腺機能亢進症」の症状です。
甲状腺機能亢進症は人間でも辛い病気ですが、血液検査ですぐ分かりますし、薬を飲めばじきに症状は落ち着きます。
ただ発症しても変化が分かりづらく、気付くのが遅れがちな病気です。
そのため、10歳を超えたら定期的な甲状腺ホルモン検査をしておくといいでしょう。
5.夜中にアオーンと鳴き続ける
高齢の猫が夜中にアオーンやガオーンなど、誰かを呼ぶような、しかもかなり耳障りな声で鳴き続ける時は「認知症」の可能性があります。
最初は声をかければ鳴き止みますが、そのうち飼い主さんの顔を見ながら、あるいは横を素通りして鳴くことも増えてきます。
認知症かなと思ったらまず病院へ。現在認知症の薬はありませんが、鎮静効果のあるサプリメントなどがあるので相談してみましょう。
まとめ
ひとり言の多いおしゃべり猫もいますが、ここでご紹介したのはそれとは違う明らかに普通でない声や鳴き方です。
本当は猫にとって「鳴き声=アラーム」なのです。「いつもと違う」「最近よく鳴くな」と思ったらまず病院へ。
原因のもとをひとつひとつ潰して、猫の不安や問題を解決してあげましょう。