猫が『運動不足』になるとみせるサイン5つと対策

猫が『運動不足』になるとみせるサイン5つと対策

室内で暮らしている猫は狩りをする必要もないため運動不足になってしまうことがあります。運動不足になると飼い主さんが困ってしまう行動が多くなったり、猫の健康にも悪影響となります。猫が運動不足になるとどんなサインをみせるのでしょうか。

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記事の監修

日本では獣医師。世界では旅人。”旅する獣医師”として世界各国を巡り、海外で見てきた”動物と人との共生の様子”を、執筆や写真展を通して皆さんと共有する活動をしています。

1.急に走り回る

走り出す茶トラ猫

運動によって発散できなかったエネルギーを発散させるため、部屋の中を走り回ってしまうことがあります。

退屈なときや、猫が活発に活動する時間帯である夜や朝方に見られることが多いかもしれません。

走り回るだけでなく何もないところでジャンプする猫もいます。

2.いたずらが増える

イスの背もたれで爪とぎをする猫

不満がたまっているため飼い主さんが困ってしまう行動をする猫もいます。

例えば家具や壁で爪とぎをしてしまったり、飼い主さんに飛びついたり、同居のペットにちょっかいを出して喧嘩になったりすることなどです。

3.毛づくろいが増える

足をなめる猫

猫の毛づくろいは体をきれいにする目的や、気持ちを落ち着かせる目的があります。運動不足によるストレスを緩和するために普段より毛づくろいの時間が増えることがあるのです。そして過剰な毛づくろいは脱毛したり、血が出てしまったりすることもあります。

4.太る

体重計に乗る猫

体重が少しずつ増えている、見た目が太ってきた場合、運動不足のサインの可能性があります。

体重測定やボディコンディションスコアで肥満チェックをしてみましょう。

5.ぼーっとしている

横になっている猫

高い場所へ登ろうとしない、動くのが面倒くさそう、おもちゃや鳥など今まで興味があったものに無関心になるといった姿が見られることがあります。

体重が増えて体が重くなったため動きたがらなくなる猫もいます。

猫の運動不足の対策

おもちゃで遊ぶ猫

飼い主さんが遊びに誘う

おもちゃを使って猫を遊びに誘いましょう。狩猟本能を刺激するようにネズミ、鳥、虫の動きをおもちゃで再現してみると、猫は捕まえようと必死になります。

また猫によって好きなおもちゃのタイプが異なる場合があります。定番の猫じゃらし、釣竿タイプ、ボールなど、猫が夢中になれるおもちゃを探してみましょう。

猫は持久力はあまりないので、1回の遊びは15分を目安に1日数回で十分です。

ひとりで遊べるおもちゃを用意する

カサカサ音が鳴るトンネルや、猫が抱えて後ろ足でけりけりできるぬいぐるみ、転がるとフードが出るおもちゃなどがあります。

運動できる環境を用意する

猫は高い場所が好きなので上下運動できるような環境があるといいでしょう。

キャットタワーやキャットステップ、階段状になるように置いた家具などがあると、上り下りできて運動になります。

肥満対策

猫が肥満になると体が重くなり動きたがらなくなることがあります。

運動だけで減量するのは難しいため食事管理が必要な場合がありますが、猫のダイエットは動物病院に相談して計画をしましょう。

まとめ

寝ているキジトラ猫

猫が運動不足になると、エネルギーを発散させるために走り回ったり、運動不足のストレスからいたずらや毛づくろいが増えたりします。

太ってしまったり、今まで興味のあったものに無関心になってしまう猫もいるんです。

猫が運動不足にならないようにするためには、飼い主さんがおもちゃを使って猫と遊んであげることや、猫が運動できるようにキャットタワーなど環境を整えてあげることが対策として挙げられます。

猫の運動不足を解消して楽しく暮らせるようにしてあげたいですよね。

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