1.熱中症
人間は、汗をかいて体温を下げることが出来ますが、猫は汗腺が肉球にしかないため、体温調節が苦手。
ぺちゃ鼻猫は、さらに通常より鼻腔が狭いため、呼吸による気化の効果が妨げられてしまうのです。
その結果、熱が発散されにくく、熱中症のリスクが上がってしまいます。
予防策は?
室温と湿度をしっかりと管理しましょう。
エアコンは26℃前後に設定し、カーテンで直射日光を防ぐと、室温の上昇が抑えられます。
新鮮な水を数ヵ所に用意し、いつでも飲める環境を整えましょう。
もし、ぐったりしている、口を開けくるしそうに呼吸をしている場合は、熱中症の可能性があります。
できるだけ早く獣医師に診てもらった方が良いでしょう。
2.呼吸器の病気
ぺちゃ鼻猫は鼻が短いが故に、気管が狭く呼吸をしにくいという特徴を持っています。
その狭さにより鼻の奥の筋肉がたるんでしまう「軟口蓋過長」、喉から気管にかけて狭くなってしまう「喉頭室外反」など、呼吸器系の病気にかかりやすいので注意が必要です。
呼吸困難を起こすと、命にも関わりますので、苦しそうに息をしている、いびきが大きいなど普段とは違う呼吸をしていたら、獣医師に相談しましょう。
予防策は?
鼻づまりによって発症する呼吸器疾患もあるので、換気をしたり、空気清浄機を置いて、部屋の空気を清潔に保ちましょう。
また鼻づまりを起こしていないか、飼い主さんはこまめにチェックしてあげましょう。
3.肥満
ぺちゃ鼻の猫は、穏やかに静かに過ごすことを好みます。
筋肉は発達していますが、足は太く短く、飛び跳ねるには向いていません。
激しく遊ぶことがほとんどないため、運動量が少なくなり、肥満になりやすいと言われています。
予防策は?
動きはおっとりしていますが、遊びが嫌いな訳ではありません。
興味を示すオモチャを選び、短時間でも良いので遊んであげるようにしましょう。
オモチャは激しく動かすのではなく、呼吸に影響がない程度に、猫じゃらしなどを軽く動かすのが良いでしょう。
4.目の病気
ぺちゃ鼻猫は、他の猫種と比べ、目と鼻をつなぐ「鼻涙管」が狭く圧迫されるため、涙が出やすくなります。
目の周りが涙で濡れた状態が頻繁に起こる場合は、流涙症の可能性があります。放置すると、皮膚炎を発症してしまいます。
また、ぺちゃ鼻猫は、目が大きく露出していているため、目にゴミが入りやすく、傷が出来やすい傾向があります。
遺伝的に、白内障を発症しやすいとも言われていますので、飼い主さんは日頃から目の状態にも気を配ってあげましょう。
予防策は?
目の周りに炎症を起こしてしまう前に、涙や目ヤニが出ていたら、ティッシュなどで優しく拭いてあげましょう。
埃やゴミも、ぺちゃ猫の目には大敵です。部屋の掃除はこまめに行いましょうね。
まとめ
いかがでしたか?
ぺちゃ鼻猫は、特徴的な鼻に加え、まん丸の目、愛らしい丸顔も魅力の1つですよね。
しかしその反面、起こりやすいトラブルもあります。
飼い主さんは日頃から愛猫をじっくり観察し、予防をしてあげることが大切です。
愛する猫がいつまでも健康でいられるよう、ぜひ参考にしてみて下さいね。