猫の肥満チェック.1「肋骨」
猫の前足の付け根から腰へ向かって肋骨を触ってみます。
適度な脂肪に覆われて肋骨の凸凹が分かる場合は標準です。
肋骨がかろうじてわかる場合や脂肪で覆われて分からない場合はやや肥満~肥満です。
猫の肥満チェック.2「腰のくびれ」
4本足で立っている猫を上から見てみます。
腰のくびれが分かれば標準です。長毛種の場合は、体のラインが分かるように手で毛を寝かせるようにした状態で見てみましょう。
腰のくびれがわからない場合やくびれておらず膨らんでいる場合はやや肥満~肥満です。
猫の肥満チェック.3「お腹のライン」
4本足で立ってる猫を横から見てみます。
お腹のラインが尻尾の方へわずかにつり上がっていたり平行であれば標準です。
お腹のラインが丸く膨らんでいると肥満です。
ただしお腹の皮膚のたるみは、「体を守るため」「お産を重ねたため」にあり、つまんでみて脂肪がわずかしか感じられなかったり、体重が適正であれば肥満ではありません。
猫の肥満対策
食事
肥満対策の基本は食事の管理です。人間の食べ物をあげないようにします。
フードを目分量であげていると気が付かないうちに適正な量より多くあげてしまうことがあるので、1回分ずつ計量して与えましょう。1日の給与量はフードのパッケージに表示があるはずですから、それを目安に適正な量を与えましょう。
太ってしまった猫はフードを変更したり、量を減らしたりしてダイエットをしなければならないことがあります。獣医さんと相談してフード選びをしたり適正な量を決めましょう。
特に避妊去勢手術を受けた猫は太りやすくなるので、フードに表示されている量より少なめにあげるか、避妊去勢後用のフードに変更する必要があります。
また、食事の回数を増やしたり、飼い主さんが手であげたりすることで、空腹の時間を減らしたり、ダイエットのストレスを軽減させることができます。
多頭飼育の場合は他の猫のフードを横取りしたり、他の猫が残したフードを食べてしまったりすることで肥満になってしまいます。
食事のときは他の猫と部屋は分けて与え、食事の時間をきちんと決めて守り、食べ残しははやめに片付けるようにしましょう。
運動
室内で生活する猫は運動不足になりがちです。
キャットタワーを設置して上下運動をできるようにしたり、おもちゃを使って狩猟本能を刺激して遊んだりすることで、毎日運動する習慣をつけましょう。
健康な若い猫であれば、遊びは1回15分を1日に3回以上するのが理想です。
病気やストレスがないか確認
病気による運動不足が原因で肥満になってしまったり、引っ越しや同居ペット、生活環境にストレスを感じて肥満になっていたりするケースもあります。
まとめ
猫が肥満になっていないか確認するには、肋骨、腰のくびれ、お腹のラインでチェックすることができます。
肥満にならないようにするには食事の管理や運動が大切です。肥満になってしまった場合は獣医さんに相談してダイエットを進めましょう。
その他にも病気やストレスが原因で太ってしまうこともあるので、いつもと違うところがないか、生活環境のチェックなども日々行いましょう。